<おでかけクリエイティブナイト> 第10回「京都のクリエイティブをアップデートする」
第一線で活躍しているクリエイターをゲストに迎え、クリエイティブのヒントを探るトークセミナーシリーズ「CREATORS FILE」。
世界から京都へ
西澤:経営者でありクリエイターでもある各務さん。「THE KYOTO」の話はもちろん、経営やクリエイティブについて深堀りする1時間にできればと思っています。今日のテーマは「京都のクリエイティブをアップデートする」。自己紹介を含めてご自身の活動についてお話しいただきましょう。
各務:各務亮と申します。名古屋生まれ、仕事のキヤリアはほぼ海外の自分が京都に移り住んで10年。よそ者のあつかましさと鈍感さで、京都の良さを次の世代へ伝えたいと思っています。
西澤:これまではどういうお仕事をされてきたんですか。
各務:大学を卒業して、広告代理店入社1年目で海外勤務になり英語も話せないのに国外へ。日本の企業が海外でマーケットを伸ばす時期にマーケターとして、現地で自動車や家電の市場をつくるお手伝いをしていました。
インドやシンガポール、中国など海外で約10年間、大手企業のグローバル展開のお手伝いをするなかで、「モノだけではない何かで仕事ができないか」と考えるようになりました。また、海外の方々と話していると、日本の歴史文化を全くわかっていない自分を恥ずかしく思うことが度々ありました。世界で仕事をするなら「日本の文化を語れる」ことが大切だと気づいたんです。
西澤:そもそも、広告代理店を選んだのはなぜですか。
各務:広告業界のことはまったく知らなかったのですが、ある代理店の方と知り合い、そのご縁で入社することになりました。
西澤:海外を見てきたからこそ、京都にたどりついた?
各務:シンガポールで日本のアニメ文化が熱狂的に受け入れられているのを知ったのがきっかけで、その根っこをたどってみたいと思ったんです。それで、京都に来て「こんなに素敵な世界が身近にあったのか」と。
西澤:なるほど。
古き良きものを現代の暮らしへ
各務:京都とご縁が強くなったのは、今から10年ほど前に立ち上げた日本の伝統工芸の新たな価値を発信していく「GO ON (ゴオン)PROJECT」を立ち上げたことがきっかけでした。当時、京都の伝統工芸界では産業が難しい状況に直面し、20-30代の同世代の方の挑戦が活発になってた時期。そのポテンシャルを目の当たりにして、「本当に美しいのはこうした伝統文化なんだ」と気づかされました。その豊かさを次世代へつなぎたいという思いから、さまざまなプロジェクトを進めてきました。
西澤:具体的には?
各務:例えば「Japan Handmade」というブランドを作り、西陣織の張地を使ったソファ、金網工芸の技術からできたランプシェード、茶筒の技術を応用したテーブルウェア、竹工芸のiPad・iPhoneケース、木桶の技術を使ったスツールなど、伝統工芸の技術を使って、現代のライフスタイルに合ったプロダクトを提案しています。京都、ニューヨーク、シンガポールにショールームを展開し、世界中のVIPやセレブからご愛好頂いています。
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