【第37回】「自分を隠して自分らしさを出す仕事」
第一線で活躍しているクリエイターをゲストに迎え、クリエイティブのヒントを探るトークセミナーシリーズ「CREATORS FILE」。
料理研究家の娘に生まれて
西澤:栗原さんとは、弊社がブランディングデザインをお手伝いさせていただいている広島の酒蔵・賀茂鶴酒造さんのブランド発表会でご一緒したのが最初のご縁でしたね。幻の酒米とされていた「広島錦」の栽培に賀茂鶴酒造が成功してできた日本酒、その名も「広島錦」のイベントでした。本日は栗原さんのお料理と一緒に、賀茂鶴酒造さんにもお酒を協賛していただきました。今日は「広島錦」で乾杯しましょう。乾杯~!
(会場 乾杯)
西澤:「広島錦」、うまい! さて、今日は特別企画なので、第1部からどんどん質問を投げかけたいと思います。テーマは「自分を隠して自分をさらけ出す仕事」。友さんのおいしいお料理をいただきながら、仕事について紐解いていきましょう。
栗原:私自身のことを、こうして大勢の前でお話しするのは初めてです。
西澤:意外ですね。ところで友さん、お酒はなにが好きなんですか?
栗原:ウイスキーと焼酎、それからもちろん「賀茂鶴」です。焼酎は薩摩焼酎が大好きで、この前は鹿児島の酒造組合が開催している「鹿児島焼酎ストリート」という鹿児島のイベントにも参加させていただきました。
西澤:ほう。それでは自己紹介がてら、少し友さんに話していただきましょう。
栗原:料理研究家として活動する傍ら、企業や店舗の裏側にまわってコンサルティング業務を手掛けています。また、水産会社も経営しています。なぜそうなったかは、このあとご説明しますね。
西澤:経歴がおもしろいですね。そもそも、なぜ料理をする道に至ったのでしょうか。やはり、お母さまの栗原はるみさんの影響があったのでしょうか。どんな家庭で育ったのですか。
栗原:ご紹介いただいたとおり、母は料理研究家の栗原はるみです。年配の方は、母よりも父の栗原玲児のほうをよくご存知かもしれません。父は元キャスターで、人気だった『スター千一夜』というトーク番組の司会者として知られていました。両親が共働きだったので、私が幼稚園や小学校の頃から2人ともほとんど家にはいませんでした。子どもを預かる場所は今みたいに多くはなかったので、隣の家におじゃましていましたが、毎日だと母は心苦しく感じていたようでした。それで母に「友ちゃん、ごはんは自分で作れるよね」と言い聞かせられた私は、自分でチャーハンをつくったり、だしをとったりすることを覚えました。
西澤:かなり早い段階から英才教育を受けていたわけですね。
栗原:最初はシンプルなお味噌汁だけだったのが、そのうちきちんとしたお味噌汁をつくりたくなってきて、大根の千切りや他の調理法を覚えていきました。そして今度は弟が料理に興味を持ち出したので、以降は弟にバトンタッチです。私は悠々とテレビを観ながら弟が料理するのを待つという暮らしに落ち着きました(笑)。
西澤:おお、余裕ですね!
栗原:栗原家は姉が圧倒的に強い家庭だったんです。今もですが(笑)。
西澤:それほど幼いころから料理にふれていると、「将来は料理家になりたい」と思うものなのでしょうか。
\ 引き続き、栗原さん流仕事術に迫ります /
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