<第11話> 強いブランド
マンガ:つのだふむ
解説:西澤明洋
戦略の強さ
ブランディングでは、このMマネジメント、Cコンテンツ、Cコミュニケーションの縦串を貫くように、戦略レベルから考えることが重要になります。なぜか。
それは、最初に「ブランディング=差異化」と説明しましたが、強い差異化要因はこのMCCの縦串、すなわちビジネスの一貫性にこそ表れてくるからです。
ブランディングデザインの3階層®のMCCの関係ですが、実はブランディングにおける差異化要因として、上から順番に影響力の強い順に並んでいます。つまりブランディングの差異化の強さは次のようになります。
Mマネジメント>Cコンテンツ>Cコミュニケーション
そしてこの差異化の強さですが、ただ強いだけではなく「差異化の持続性の長さ」が重要になってきます。
ここで「おや?」と思った方もいるのではないでしょうか。差異化要因として一番強いのは「Cコンテンツ」じゃないの、と。商品の魅力こそがブランドの差異化の決定要因になると思われがちです。
例えばエイトブランディングデザインでお手伝いしたクラフトビールブランド「COEDO」ではどうでしょうか?
ビールのブランディングなので、差異化は当然「ビールの味」(Cコンテンツ)しかないだろう、と考えるのが普通です。COEDOブランドの真の強さを考えてみましょう。
「COEDO」のMマネジメントの強さ
COEDOは世界的なビール品評会の賞を総ナメしている、とても美味しいビールをつくるブランドです。僕も大好きでほぼ毎日飲んでいます。
でもブランドリニューアル前の2006年以前は、かなり苦しい状況でした。
しかし、その苦しかった時期でもドイツ大使館の御用達ビールに選定されるなど、味の評価はとても高いものでした。でも経営的には苦しい。つまりCコンテンツだけの良さでは、ブランドとしての差異化が生まれていないことがわかります。
COEDOはリブランディング以降快進撃を続けており、いまや日本のクラフトビールの代表格として知られていますが、実はブランディングの成功要因で一番大きかったのはMマネジメント、つまり経営戦略のデザインにあります。
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