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<第16話>パチモン

マンガ:つのだふむ
解説:西澤明洋

マンガ家つのだふむによる熱血ブランディング・ドキュメンタリーブランディングマン。【期間限定・全話無料公開中!】



ブランディングでやってはいけないこと

前回、ロールモデル探しのコツを解説しました。
ブランディングを考えているみなさんは、ロールモデル探しや市場リサーチを常日頃行っていると思いますが(やってない人はやりましょう)、ブランディングのリサーチにおいて、1つ大事な注意事項があります。
それは「キャッチアップを行わない」こと。
 
ロールモデルや競合他社をリサーチしていくと、自分にないものがいろいろ見えてきます。そうすると他社の強みをアレもコレもキャッチアップした企画を立てたくなりませんか?
そういうときはみなさん、今一度、ブランディングの定義を思い出しましょう。
 
そう「ブランディング=差異化」です。
 
当たり前ですが、差異化は「他とは違う」という事実からしか生まれません。いくら他社が成功しているからと言って、その施策を後追いで真似てもあなたの真の強みには繋がりません。
ブランディングには二匹目のドジョウはいないのです。
 

差異化のヒントは近接する異業種から

ふむ君は同じマンガ家をロールモデルにして学んでいます。このようにリサーチにおいて同業他社から学ぼうとする人は多いと思います。
 
基本的な仕事の方法や働き方を学ぶときには同業種のリサーチは役に立ちますが、そこからさらにブランディング視点で自身の経営を考えるときには、実はあまりヒントは得られません。むしろマイナスになることも多い。
 
どういうことかというと、同業種であればあるほど逆にもろに影響を受けてしまい、施策を真似しやすい分、知らず知らずのうちにリサーチ先と同質化してしまうのです。
何度も言いますブランディングは差異化です。同質化は差異化とは真逆の行為です。
 
ですので、僕らがブランディングリサーチをするときは近接する異業種から探すという方法をよく行います。

 

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