希望

夜明け前庭の片隅夜露濡れひそかないのちなにを夢見る

炊飯の湯気あたたかき夜明け前鳴りやまぬ音目覚まし時計

諦めの風をまとって冬が来るさよなら告げる時も待たずに

さよならのレモンの味のごときみの未来のきみへまた会いたいね

どれほどの言葉をつむぎ歩いたら希望というきみへ届くの?

秋深し慰むるもの抱いている 風がつぶやくここへおいでと

きみだけに届けばいいと一束の野の花抱え歩きだす

うずくまる胸の鼓動よ泣くなよと我が道ありと笑みて居りぬ


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