傷だらけだけど
こんにちは。
わたし
傷だらけだけど
ここにいる
40年以上も前からここにいる
ここんちに来た時ぼうやたちは小さくて
かあさんは若くて
いろんなこと見てきた
笑ったり泣いたり怒ったり
そのたびに わたしを覗きにきたかあさん
おんなのこも居なかったし
転勤ばかりでさみしい日もあったから
梅田のちっちゃなお店でかあさんと目が合って
ここのうちに来たけど ずっとずっと一緒。
居るだけでいいよって かあさん。。
うんと時間が流れて突然
かあさん noteを始めた
近くに友達がいないことも
寂しくなくなった
そして
ある日
この町で ふしぎぼうやに会ったの
それは それは 一瞬にして虜になる可愛らしさ
お目目が点々。お顔が 大きくてしぐさが愛らしくて
遠く過ぎ去って 二度と帰らない時代を思い出させる
そんな風情のぼうや
傷ついて引きこもってたおねえさんの歴史を辿るお話し
さみしかったおねえさんのところに そっと舞い込んで
いつも手を繋いで おねえさんが成長する姿を
見守るの
いつもそばに居て心配したり一緒に喜んだり。
おねえさん しあわせだね
毎朝 かあさんは朝刊を読むように楽しみにしてるの
だって もう一度 生きなおすようなお話しだもの
わたしも大人が使う「経年劣化」とやらで お鼻は擦り切れたけど
ふしぎぼうやの点々お目目のような目が自慢なの
だって かあさんがそう言うもの
点々おめめは ぼうやみたいって
傷だらけでも平気
かあさん ちっとも変わらないっていうもの
転勤のたびに捨てられるかなと お部屋の隅で
縮こまっていたけど そんなことするわけないよって
言われて 嬉しかったな
もうすこし いるよ
ここにいるよ
ここに来て下さってありがとうございます。
おかげで
かあさん
今日も 大丈夫 大丈夫って
にこにこしてる
今日も 健やかでいてくださって
うれしいです
そんな あなたに
やさしいうたを。
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