希望
明けない夜はない
きっとそのたびに思ってきた
カーテンを開けてみた空が白みゆくとき
群青から薄灰いろに変り
やがて 薄水色になるとき
夕べ
疲れ果てた街の空が
木々の梢が夜明けの風にそよぐ時
きみは見るだろう
儚くとも そこにある希望
希ったその姿
ああ
こんなに明るかったんだと
曇りの日でさえ
こんなに懐かしい匂いだった
すくんだ足のその先のひかり
あの時の挫折のやるせなさが
昏い底で時に大きな口を開けて飲みこもうと
忍び込んでも もう怯むことはない
あの光は きみ自身
歩いてきたきみの影
きみにはわかってる
また歩き出せるって
誰かと手をつなげるって
待っててくれてるあのひとに
会える
今 ここにいるひとたちが
これほど 微笑んでいるよ
いつかきみも
ほんとに
こころから微笑める日が来る
希望に会える日が きっと