スマトラオオヒラタ 飼育記録 #6 マット組交換
スマトラオオヒラタ 飼育記録#6
12/10 マット組交換
マットからマットへ。今回は3頭。
全部オス。
菌床組に比べると順調なのは間違いありませんが、スマトラガチ勢が見たら鼻で笑いそうな体重。
しかし身体はまだ柔らかいので伸びそうな印象。というか伸びてくれないと困る。
マットの特性などよく知らず最初にFマットを用いましたが、食性の弱いスマトラだったので結果的に悪くない選択肢だったと思います。
ただ、1500に入れて引っ張るマットでは無かったですね…
最初にプリカか800ccで使って、メインで使う菌床orマットまでの繋ぎとするのがベターな気はしています。当然まだ羽化まで行ってないので結論を出すのは尚早ですけれども…
まあガス抜き不要で使えて便利なマットである事には間違いないです。送料や手数料の関係でメーカーさんより〇ャームで買う方が割安だったするのはええんやろうか…
次の容器はメガフードコンテナを使用。この内容で5.5リットルは過剰だと思いますが、せっかくなので試してみます。
一応、加工込みでも3200のボトルよりは安上がりなんですよね。使う時はまだしも、使わない時は重ねて保管できるので思ったほどスペースも取りませんし。
でも冷やし虫家だと6個しか収容できないっぽいですねこれ…
そしてマットはDDAさんのモンスターマットproを使用。食性の弱いスマトラがド初令からでもイケるらしいので、今後とも気になるマットではあります。ヒラタだけでなく他のクワガタにも合うか試してみたいですね。
これで最後まで引っ張れるかギリギリな気はしますが、このまま様子見。
温度は変わらず18~20℃くらいで。
菌床組が生育不良なため、最大個体はこの3頭から出そうですが、ちょっと心許ないなぁ…
羽化個体紹介
かなりぶっ飛びましたが、グダグダになってしまったので代表個体のみ紹介。
まともなサイズで羽化したのはこの個体だけ。他は70台とか、挙げ句の果てに60ミリ台まで出る始末でした。
なおメスは40〜45ミリといったところ。
初心者飼育だとまあこの辺でまとまるよねってサイズ。
しかしこの画像の個体。エサを食べ始めた直後に残念ながら落ちてしまいました。累代も結構進んでいたので目に見えないエラーを抱えてたのかもしれません。
余談ですが上の画像の個体以外だと動画で紹介してました。
お時間のある方はこちらもどうぞ。小さい羽化個体しかいませんが
そして1サイクル回し終わっての飼育の反省点ですが、まあ反省点しかない…
まず、初期ステージに適切な餌を選択できていませんでした。これによって最初の菌糸ボトルで食い渋りを引き起こす結果に。
そして菌床の食い渋りですが、適宜マットへ交換すればそのまま育って羽化までいけます。
一応、変則的な過程になっても上記のように89までは出ているので、管理次第である程度までリカバリはききそうです。
あと幼虫はそこまで落ちなかったものの、蛹化〜羽化辺りのステージでは少し脆さを感じました。
この辺は累代が進んでいたことも影響してそうですが、大型血統かどうかは関係なく、本質的にあんまり蛹化羽化が上手じゃない虫だと思います。
ペアリングや産卵等は基本的な部分を押さえていれば特に難しい点はありませんでした。
ただ、幼虫にハイカロリーな菌床を食べさせる予定なら、産卵一番など栄養価の低い(その分低刺激)マットは避けた方が良さそうです。
初心者の方だと顎縛りのハードルが高いかもしれませんが、生体に触れ続けていると安全な触り方や危険な触り方が見えてくるので、この辺はやはり慣れだと思います。
まあ顎縛りはあくまでも保険なだけで、きちんと成熟していれば別に縛らなくてもなんとかなったりします。
まとめると、想像以上に繊細な食性をしてるなと痛感。あと蛹化羽化が下手。オオヒラタって書籍とかネットを見ても「飼育簡単です」って言われがちな虫だと(勝手に)思ってますけど、少なくともスマトラに関してはうーん…
簡単、で片付けるには無理がある気はしますが、そもそも「普通」のスマトラに対して見様見真似でトップブリーダー風の飼育をしても上手く行かないというのが実際のところかなと。
でも却ってそれが奥深いなとも思いました。
大型血統の存在はたくさんの人が試行錯誤を重ね続けてきた証ですし、飼育を通してスマトラオオヒラタが長い間クワガタ愛好家達を惹き付け続けるのも理解できました。
自分もこの奥深さに魅せられた一人ですが、今回のサイクルでの失敗を通してより良い結果を(スマトラに限らず)出して行くことができればと思います。
中途半端になってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。
最後に話は変わりますが、ニコニコとYouTubeで動画投稿もしています。
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