二拠点生活のススメ
思い立ったが吉日、と始めたこのNOTE。
ただ心に浮かぶままに言葉を紡いでいたら、思いがけず多くの方に読んでもらえて、本当に嬉しい。ありがとうございます。
「私のエッセイがそんなに響くなんて!」と驚きつつ、今の時代、「自然との共生」や「田舎暮らし」に対する関心の高まりも感じている。
「自分の考えを、好きに、自由に整理する」スタンスは変えたくないけど「自分に似た誰か」に届くような意味ある文章を書いていきたい。
社会の流れに心が追いつかず、見えないものや自然の力に耳を傾けたいと願う人たちに、小さな気づきが増え、日常の中の大切さが増えていく様に。
その一つは「二拠点生活」という暮らしの在り方が、テーマになるのかもしれない。
踏み出してみないと分からない多いけど、いざ実践してみると心のバランスが取りやすく自分を見つめ直す、とても素敵なライフスタイルだと思う。
東京の喧騒や文化の刺激を存分に味わったら、自然の静けさに身を委ねる。
そんなリズムを繰り返すうちに、どちらの場所も心の栄養になり、一方だけでは得られなかった心地よさが生まれてくる。
東京では、街のエネルギーが心を躍らせる。カフェで香るコーヒー、本屋で見つける新しい一冊、アートギャラリーで触れる未知の世界。
多様な人々の思いや情熱に触れることでアイデアが広がり、仕事の打ち合わせで新たな刺激を受けて「よし、また頑張ろう」と思える。
でも、都会のリズムに合わせていると、ふと「心がちょっと疲れているかも」と感じる瞬間は誰だってあるはず。
そんな時、私の場合、心が乾いてしまう前に、八ヶ岳へと向かう。
朝、山々に囲まれた小さな家で窓を開けると、冷たく澄んだ空気が体に染み渡る。鳥のさえずり、風の音、木々のざわめき——東京では感じられなかった心の解放感に浸かる。
都会の刺激と田舎の静寂。
二拠点生活が自分にとって最適なバランスだと思う。その両方を行き来することで、これまで気づかなかった自分らしい生活のリズムが保てる。
移動の時間だって、特別。
東京から八ヶ岳へ向かう道中、ビル群から緑豊かな山々へと変わる風景を眺めては、「次はこれをしよう」と新しいアイデアが生まれる。
移動はただの移動ではなく、未来の自分と対話する大切な時間。
もちろん、二拠点生活を実現するにはいろいろなハードルがある。
お金や仕事、家族のこと。
でも、リモートワークが普及し、働き方や暮らし方も多様化している今、取り込むことで自分の心が軽やかになる変化を見つけられるかもしれない。
場合によっては、仕事を変えたり、副業や独立をしないと新たな道は開けないかもしれない。
でも、私が密かに感じているのは、みんなその必要な変化を求めているのかもしれない、ということ。
自分自身で居場所を開拓していく生き方。誰かに依存せず、逃げ込める場所も、ある暮らし。
そんな日常を繰り返すと、これまで見えなかった景色の広がりも感じる。
「二拠点生活」をする前は、考えなかったことも、ライフスタイルの断捨離と創造を繰り返せたことで、以前とは違う自分を出会えた気がする。
そもそも完璧を目指していないから、イメージと違っても、スッと受け入れられたこともあるし、行動と呼応するように運も広がった。
だから、私の一つの体験を、NOTEに書くことで、昔の自分が悩んでいたことを、必要としている誰かに届けたい、そんな思いが、芽生えた。
ズバリ、タイトルは「二拠点生活のススメ」だ。
自分に似たような、誰かの日常を前にススメるような、そんな日常を辿りながら、書いてみたい。
2つの異なる拠点を持つことは、本当に必要なモノ、求めているモノを見つめ直す体験でもあるし、自分と向き合う体験でもあると思う。
そんな時間と体験の中で感じた事、記録として残しておきたい事、そんな思いを書いていこうと思う。
思い立ったが吉日、と書き始めたこのNOTEが、他の誰かの吉日につながってくれたら、それは、私にとって、とても素敵な事だと思うんだ。