「お肉苦手~」という高齢者、女子、多いです。
胃酸が出にくい身体になっちゃってます。
老化の第一歩です。
胃酸が出にくい状態(低胃酸)が続くと、
▼ ミネラルが吸収できない
▼ タンパク質が分解できない
▼ 血液が酸性化する
胃の仕事
胃の仕事はなんでしょう?
大雑把に二つあります。
食べ物の「貯蔵」と、(主に)タンパク質の消化です。
食べ物の貯蔵
私たちは一日に数回、食事をします。
小鳥は、一日中、ものを食べています。
私たちが一日に数回の食事で済ませられる理由が、胃です。
胃に食べ物を貯めこむことで、「少しずつ消化」し、エネルギーに変えるということが「可能」になったから、遊んだり、仕事をしたり、子育てをするための、時間をつくれているのです。
もし、胃がなかったら、いきなり「低血糖」状態になって、倒れてしまいます。がんなどで、胃を切除した人が起こす、「ダンピング症候群」という現象です。
タンパク質の消化
牛のタンパク質、大豆のタンパク質、豚、鳥、色んなタンパク質があります。消化によって、タンパク質は、アミノ酸に分解します。
一日に最低限、「食べ物として摂取」しなくてはならない、タンパク質の量が20gと言われています。
最小限です。
一日に「使う」タンパク質量は、20gではすみません。
身体を負傷したら、それを治すために、プラス何グラムかのタンパク質が必要ですし、多めに食べたら、消化するためにタンパク質で作った、消化酵素が必要になります。
私たちの活動次第で、タンパク質の必要量は増えるのです。
そして、タンパク質がうまく消化できなかったら、腸に老廃物として溜まり、ガスを発生させます。
さらには、血液が酸性化します。
老化第二章です。
ミネラルとビタミンB12
低胃酸で起こる問題は、タンパク質の消化だけではありません。
食品中のビタミンB12はたんぱく質と結合しており、胃の中でたんぱく質が変性・分解されると、遊離のビタミンB12になります。ビタミンB12は補酵素としてたんぱく質や核酸の生合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関与しています。また、赤血球の成熟に関与し、葉酸とともに骨髄で正常な赤血球をつくります。『健康長寿ネットより』
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-b6.html
低胃酸だと、もともと消化しにくいミネラルも消化吸収できなくなります。
低胃酸の原因
早食い
ながら食い ←集中力のない人(私)にありがちなこと
ストレス過多
精製した糖質のとりすぎ
タンパク質の不足…消化液や消化酵素の原料も、タンパク質なので、タンパク質が慢性的に不足すると、タンパク質が消化できないという、堂々巡りになる。
胃薬(制酸剤)の常用
ピロリ菌で胃の粘膜が萎縮している
冷たいものを食べ過ぎ・飲みすぎ
鉄や亜鉛、塩分(ようはミネラル)の不足
低胃酸には、お気をつけて。
老化の幕を自分であけないように。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?