祖母がものを食べれなくなりました


新年早々ですが、すごく気持ちをノートに書きたくなったので書かせてもらいます。


今日は1月2日、毎年母型の祖母と、いとこと一緒に和食を食べにいきます。

しゃぶしゃぶです。


毎年毎年、そこへいきます。

祖母は、お野菜が大好きでした。


鍋で私たちの分のお肉までしゃぶしゃぶしてくれて、全部全部あげる!って言って私や姉のお皿によそってくれます。

それで私が、みんなが祖母のお皿によそって

たわいない話をして、ってそんな和やかな1月2日を毎年過ごしていました。


でも今日は違いました


祖母が、茶碗蒸しと、グラタンと、豆腐しか食べてません

最初は野菜も少し食べてましたが、急に「自分の分で精一杯だから」と言って野菜も断って、茶碗蒸しを離乳食のように食べだしました

そして途中で、暗い顔してトイレに向かうんです


…体調悪いのかな


それだけは察しがつきました。いつものような元気もないし、そんなに喋らないし、何も言わずにすっとトイレへ行ってしまいました。

母に、「おばあちゃん大丈夫かな?」と聞いても、

「うまく飲み込めないと気持ち悪くなるみたいだよ」

とはぐらかされました。


トイレから戻ってきた祖母は、雰囲気を壊さないようにするかのように、「みほちゃん就職先はどうかね」って笑顔で話しかけてくれました。

祖母に会える機会も少ないし、たくさん喋りたい、こんな日は毎年必ずやってくるとは限らないから、たくさん喋りたい。そう思うから私もたくさん喋りました。

面白い話とかして、みんなを巻き込んで、みんなで笑って、楽しいご飯会。

その空間が好きでした



でもたくさん喋ってるけど祖母の箸は進みません

祖母も、多分みんなに心配されたくなかったのでしょう。苦しそうだけど、「私は食べれるんだよ」ってみんなに思わせるかのように頑張って箸を進めます。

辛そう、本当はもういらないんじゃないのかな、って思うけど、何も言えなくて。

祖母も残さないように頑張って食べてたから…


だから私たちもしゃぶしゃぶ再開するし、話しながら食べ始めました




そんな時


「オエッ」


祖母がグラタンを戻していまいました。

飲み会とかで誰かが吐いたゲロにはもらいゲロしそうになるけど、祖母が吐いたものはまじまじ見てしまいました。


緑色だった。病気だ。

体調、やっぱり悪かったんだ。


祖母は戻した後、たまたまグラタンの皿の中に全て戻したので、中に無駄紙をめいいっぱい詰め込んで、何もなかったかのように笑顔で私たちに話しかけます。お母さんのこととか、自分の最近の話とかも。



私も、何も今は問い詰める時じゃないし、この空間を祖母が頑張って盛り上げようとしてるから、ノリに合わせました。



帰り、お会計は祖母がしてくれて、ごちそうさまと言って、また会いに行くねと言って、お別れしました。

祖母と別れて、家族で帰っているときに

母に祖母はなんの病気なのか聞きました


「逆流性食道炎なの。3年前からあるんだけどね、やっぱりストレスとかあるし、あれ治りにくいんだよね」



3年前からあったのは知らなかった…

祖母は確かに昔より痩せこけて、めちゃめちゃ骨だけ、カリッカリって感じになってて、大丈夫かな?とは思ってましたが

食べたものが出てきちゃう

そんな病気だったとは、私は知りませんでした。




何が言いたいかというと、

2つあります



1つは、やっぱり人間は衰えるもの。今の幸せがいつまでもあるわけじゃないということ。

祖母だって、いつ栄養失調になるかわからないし、病気が治らなかったら将来は点滴生活になると思います。

ご飯を一緒に食べるという当たり前と思っている普段の生活だって、いつかはできなくなっちゃう。

そんな当たり前のことを再認識させられました。



2つ目は、「食べる」ことができるのは幸せなんだってこと

ダイエットしている身からすると、「食べ過ぎちゃった」「お菓子食べたくなっちゃう」「今日もこんなに過食しちゃった」

そんな悩みだって出てくると思うし、そういう相談もたくさんあります

でも、その悩みってすごく贅沢なんじゃないかなって

食べたくても、食べれない、

特に祖母はいとこの複雑な家庭環境を支え、すごくストレスのかかりそうな環境にいるので(細かいことは言えませんが)ストレスで食べれなくなるくらい負担があるのか、と思うと

もう涙が出ます。今も書いてて泣いてます



若いうちは120円のお菓子を見て、700円のラーメンを見て、700円で遊びで10辛カレーとか食べて、お腹いっぱいになって

砂糖中毒になるくらい大量にお菓子食べて太って、太ったと言ってダイエットして、でもたくさん食べたいなとか言って結局痩せれなくて

いやでも食べれるのに

食べたくても食べれない体になってしまった祖母を見て

なんか、辛かった。



私たちは、普通にご飯を食べれてる今の自分の健康状態とか、

ご飯を用意してくれるみせが近くにあることや、お家の人や、美味しいものをいつでも買えるようになってる環境とか

すべてのものにもっと感謝と感動を持つべきじゃないかなと思いました。


好き嫌いで食べるものを選べたり、いろんな国の食材も食べれて、それが幸せと言える今の自分が

どれだけ幸せなのか

もう一度、振り返ろう


そう思いました。

これを読んでいるあなたにも、何か思うことがあったらいいなと思います!