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神田藪蕎麦

先週は連日どん兵衛のうどんやらそばやらを
食べていたのに、
その週末には豊前房のうどんと神田藪蕎麦のそばを食べている。

アップグレードの仕方が尋常じゃないだろ…
と自分でもツッコミを入れたいほどの振り幅。

豊前房は夜ご飯で頂き、
このテーマにそぐわないので詳細に記載はしないが、

「なにあのうどんまじで美味かった…」

ひとりで中目黒駅に向かって
山手通り沿いをとぼとぼと歩きながら
そんなひとりごとを言っていた。

そんな最高うどん体験の次の日、
バイト先だった喫茶店の先輩が声をかけてくださり、まずは神田のエースで待ち合わせをした。

名前の通り、
喫茶店の"エース"でごさいます。

11時半までモーニングがあって、
ホットコーヒーとのりトーストで500円

なんと12時までコーヒーおかわり自由です…

手書きのメニュー
お手頃な値段
店内の雰囲気(BGMがなく生活の音のみが流れる)
店主の人の良さ
コーヒーの種類の多さ
パンやドーナツどれも美味い

💯なんだよなあ。

さてと、
ひとしきり積もる話をして
次に向かうは私の提案で
まつやか神田藪蕎麦にしようと外に出た。

まつやは長蛇の列で
神田藪蕎麦に向かうもさらに長蛇の列。

むむむ

蕎麦は回転が早いし、
店内もかなり広いということで
念願の神田藪蕎麦に並ぶことに。

意外と15分くらいで中に入れてもらえ、
すぐに客席へと通された。

かなり悩んで注文したのは、

月見そば

量がすごく粋だなと思った。
小腹が空いた時にちょっと啜りに行く
そんな量だった。

そして、つゆがなんとまあ美味しいこと。
最後の一滴まで飲み干したいと思った蕎麦つゆははじめてだった。

月見の下にはさりげなく
海苔が一枚引いてあって
その海苔のあり方がなんかもう粋だ…

先輩が頼んでいた 玉子とじうどんが、
めちゃくちゃ可愛いからぜひ頼んでほしい。
かまぼこと海苔が乗っかっているのだけど、
その見た目がおかっぱ娘にしか見えなくて…
良き。

以前、安い蕎麦と高い蕎麦の違いがわからないと記したが、
たしかに蕎麦自体の味を語ることは今の私にはやっぱりできない。

でも、
蕎麦のあり方や
お店の雰囲気 歴史
店員さんの振る舞い
を含めての高い蕎麦なんだなと思った。

この神田藪蕎麦、
なんてたって今の平成という時代に
店員さんの口から
「ありがとう存じます」を聞くことができる。

そんなのもうそれだけで高い蕎麦屋だよ…

お会計にいらっしゃる女将(だろうか?)
の前には、注文されたものが記されたメモ用紙がずらーっと行儀よく並んでいる。

それを呪文か何かのように女将が唱えていくのだ。

「やばいものを聞いてしまった気がする…」

と先輩は呟いていたが本当にこの時代に私たちはすごいものを聞いているのだ。

歴史。
そしてそれを繋いでいく尊さ。

このお店には間違いなく
そういったものすごいものがあった。

私はもう、あの奥の席で竹林を眺めながら
蕎麦を啜る日を夢見ている。

◎雑記◎

"高いものには理由がある"
昨夜読んでいた本にそんなことが書いてあって

「げ!これ高すぎ無理!」

って思ったらもうそれで終わりなんだよね。
買うか食べるかは置いておいて、
それがなぜそんなに高いのか
聞いてみたり考えてみたりする。

そこには高いなりの理由があって、いろんなストーリーがあったりする。
それを知らずに値段だけで判断するのは
ものすごく勿体無いことなんだなと
すごくはっとさせられたのだ。

洋服にも言えることだなと思う。
最近通ってるthe three robbersは
ストーリーを知って良いものを買う
ということを教えてくれた。

高いものを毛嫌いしない。

そんなことをここ最近学んでる気がするなあ。
(お金は出る一方!)

p.s.

・そばずし
「卵焼き、味を含ませた椎茸、干瓢を具にしたそばの海苔巻き」

そばの新たなポテンシャルに出会う……


そして、当日食べた分はすべて
先輩お二人がご馳走してくださいました。
ごちそうさまでした。

私も後輩に気持ちよくご馳走できるような人になりたいなあと、
このお二人に出会ってから思うようになりました。

まだ奢り方が下手くそでダサいですが、
そんなことを繰り返しながら
カッコいい先輩になれるよう
これからも勤しんでまいります。

#休日ランチ