トイレから学ぶ“仕組み革命”
「起業を進めたいのに、どうしても行動が止まる」。
それ、あなたのやる気や能力が足りないわけじゃありません。
変えるべきは、あなたを取り巻く“仕組み”や“環境”です。
仕組みが行動を変える力とは？
最近、男性用トイレで「座って用を足してください」という張り紙をよく目にします。
衛生面や掃除の手間を考えると理にかなっているし、実際に座ることで汚れが6メートル四方に飛び散るのを防げるというデータもあります。
けれど、こうした呼びかけがあっても「立って用を足す男性」がなかなか減らないのが現実です。
その理由は、意識や意志ではなく、トイレの“仕組み”にあるのです。
立ってする教育
たとえば、幼稚園や学校のトイレには立つことを前提とした小便器が設置されています。
「男は立ってするものだ」という意識が、こうした設備から自然に植え付けられるのです。
これは公衆トイレでも同じこと。
仕組みの工夫
しかし一方で、高速道路のトイレのように「仕組み」を工夫して問題を解決している例もあります。
床に傾斜をつけて、自然と便器の前に立つよう誘導することで、汚れを防いでいるのです。
こうした例から分かるのは、人の意識を変えるよりも“仕組み”を変えるほうが、圧倒的に効果的だということです。
行動できないのは、あなたのせいじゃない
では、これを起業やビジネスに置き換えてみましょう。
「やりたいことは決まっているし、やる気もあるのに、どうしても行動に移せない」。
そんなふうに感じたことはありませんか？
その原因を「自分の意志が弱いからだ」と思ってしまうと、自己否定に繋がってしまいます。
でも実際は、あなたのやる気や能力が足りないわけではありません。
問題は、あなたを取り巻く“仕組み”や“環境”にあります。
たとえば、あなたが一人で計画を立てようとすると、何から始めていいのか分からず手が止まる。
あるいは、進め方が曖昧で途中で迷子になってしまう。
こうした状況は、あなた個人のせいではなく、「進みやすい仕組み」がないせいで起こっているのです。
仕組みで行動を自然に加速させる
先ほどのトイレの話に戻りますが、「座らないと蓋が閉まる」ような仕組みにすれば、立つという選択肢は自然と消えます。
同じように、ビジネスでも「行動せざるを得ない環境」を作ることで、自然と進む力が生まれます。
たとえば、
⚫︎信頼できる仲間やメンターと計画を共有する。
⚫︎具体的な行動リストを作ってスケジュール化する。
これだけでも、迷いなく進めるようになります。
そして、その「進める仕組み」の一つが、コミュニティです。
仲間と一緒に進めることで、自然と行動に繋がる仕組みが生まれるのです。
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