なんちゃって小説『笑う赤信号』
なんちゃって小説『笑う赤信号』
Q市のL地区にはおかしな噂があった。それはある交差点の信号機が深夜になり赤信号が点滅する時間になるとどこからか笑い声が聞こえるという噂であった。しかしどこの交差点にある信号機なのか、確かな情報は無く誰もが小学生とかその辺りの子供達が面白半分ででっち上げたのだろうと信じている住民は誰もいなかった。
その日、大学生の坂口はアルバイトからの帰りであった。L地区は大学がありながら夜になると人通りが少なく、コオロギやらカエルやらの鳴き声が響くような