
近況と、リーダーの孤独
しばらくNoteを更新していなかった。あまりにも忙しくて。本当に仕事か食べるか寝るかしかしていなかった。
さて、振り返り。
アルファジリは現地ケニア人だけで運営できる体制が整い、私は今、日本を拠点に置き、沿革から経営支援をしている。昨年11月・12月にケニアに渡航し、オペレーションの細やかな部分を整えた。まだ整えきれていない部分はあるが、独立・安定運営ができるようになった。
そして、日本では、ファンドレイジングの管理母体を作り、運営すべくCanopyon Initiativeという非営利社団法人を今年設立したばかり。ケニアで農村の貧困解決やエコシステムづくりをしている現地起業家とともに、非営利でしかできない事業(教育・組織づくり・土壌改善など)で協力しあい、その仕組みをアフリカ各国に展開するという狙いだ。
こうして色々進めてはいるものの、またしても自分自身の課題に苦しんでいる。
昨年末からお世話になっているメンターにアドバイスをいただいていた。その方は事業売却の経験もあるスタートアップ起業家。私のように積み上げ型の事業家ではなく、理系思考の方なので、私が欠けている部分を補うようなアドバイスをくださる。
その方から言われたのは、
「資金調達(特に寄付)をするにあたって、あなたの分野・テーマ・この規模感で事業を成り立たせていることには希少価値がある。だから、あなたにお金を出したい人は一定数いる。でも、私としては、あなたのことを『この人ならやってくれそう』とは思わない。
なぜなら、あなたには計画性が欠けているから。(戦略的な構造変革のビジョンが見えにくい、という意味合いで)」
ただ、「計画性を鍛えてしまうと、あなたの良さがなくなるとも思う。ということは、右腕が必要だよね。」と。
良い意味でグサッときた。
ここで求められている計画性とは、自社ブランドの売上をどう伸ばすかとか、借り入れと返済プラン、とかいう類の、事業計画性ではなく、構想力を意味していると思う。
お金の出し手が知りたいのは、「なぜこの人にお金を出すと社会が変わるのか」。つまり、「社会を異なる切り口で捉え、どう構造を変えて目的を達成させるのかという計画性」のこと(だとわたしは理解した)。
その計画をわたしが持ってない、ということではないが、少なくとも、プレゼンして、納得させるに達するロジックになってない。何度もブラッシュアップの必要あり。もちろん努力する。一方、このスキルと戦略思考は簡単に身につくものではない。
つまり、計画性の部分を補う右腕が必要だ。
5年前の自分とは全く違うステージに立ち、付き合う人も、必要とする人の力量も随分変わってきている。
これまでも、それに近いかもしれないと思う人には何人か出会った。でも、この弱みを補えるレベルの右腕となると、相当ハイレベルな人が必要で(スキル・関心の高さ共に)、どの人も結局補うという関係にはならないなと思った。そういう人はかなりのブレインなので、いくら右腕でも初めからそれなりの資金が必要だし、その出会い自体も、まるで結婚相手を見つけるくらいの希少なものだと思う。
今後、どうやってこの欠落部分を埋めていくのか。わたしは、どう自分を磨いて、右腕としてどういう人物像を追い求めていくのか。このままではいけないと思いながら、焦燥感と孤独感に駆られている。
もちろん、出会いを探し、できることを進め、周りを固めていくしかない。ただ、もし、この右腕の部分を自分の強みだと思う人がいたら、まずは私とざっくばらんに壁打ちしていただけるとありがたい。
今すぐに何が起こるかは置いておいて、ぜひ私に声をかけてくださると嬉しい。