支配者スイッチ 「健康診断」
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。
昨日は一日お休み頂きました。
皆様の暖かいお言葉、とても心に染みております。本当にありがとうございます。
これでまた頑張れます(^^)
では、改めて参りましょう、支配者スイッチ。
今回は健康診断ですよ。こんなところにまで闇の手は迫っています。
では、ポチっとな♪
「ヨシヒコや、ヨシヒコは居るか!?」
「閣下、お呼びで御座いましょうか。」
「おおヨシヒコや、お主、ちょいと良い医者のツテは居らぬか?」
「医者で御座いますか。一体如何なされたのです?」
「健康診断にて、再検査を受けよと言われておるのじゃ。早よう調べて貰わんと一大事じゃ!」
「…閣下。私、閣下には健康診断を手配しておりませんでしたが、何故受けられておるのです?」
「屋敷の廊下で女中どもが群れをなしておっての。何事かと覗いてみれば健康かどうかを調べておると言うではないか。」
「…はあ。」
「そこで、余も一緒に診断して貰うたのじゃ。そもそも、これは余にこそ必要ではないのか!?ヨシヒコよ。」
「閣下、ちょいと結果を拝見しますぞ。…ふむ、こんな結果など捨て置きなされ。全くもって問題は御座いませぬ。」
「そち、医者でもないのに診断が出来るのか!?」
「閣下、以前お話しました、人々をやや不健康に仕立て上げる仕組み、覚えておいででしょうか?」
「勿論覚えておるぞよ。テレビで健康に良いと宣伝を流し、その実不健康になる物を売りつける仕組みであろう?」
「左様で。そもそも、この仕組みは民の意識が健康に向いていなければ効果はありませぬ。」
「既に健康なものには興味は無いであろうからな。」
「その通りで御座います。それ故、健康診断と称して民に健康でないところを発覚させ、健康に意識を向けさせるのです。」
「しかし、健康でないところが分かるのなら良いではないか!……ん、これはもしや?」
「お気付きになられましたか。左様、仮に健康であろうと難癖付けて不健康と診断さすれば良いのです。」
「なんと!では余の結果は…?」
「多少肥満の気がありますが、問題とするほどでは御座いませぬ。閣下は少々食を控えなされ。それで十分ですじゃ。」
「……やはり問題点が有るではないか。」
「落ち込むほどでは御座いませぬ。多少の恰幅も必要で有りましょうや。」
「何にせよ、再び医者の元へ行くよう勧めていけば良いのだな。」
「左様。一度医者の元へ行かせさえすれば、何かと検査を施し有りもしない病気を仕立て上げ、薬漬けにしていきまする。」
「それで、本当に病気にさせてしまうのだな。」
「閣下、今日は察しが良う御座いますな。その通りに御座います。」
「しかし、漢方薬なら民にも馴染みがある故そうそう騙せないであろう?」
「そこで、西洋薬を使いまする。南蛮より渡来したこの薬は、効果は良かれども原因を治療しませぬ。」
「根本的には治癒せぬということか?」
「左様で。よって飲み続けなければならんのですが、服用中の改善度は漢方と比較になりませぬ。」
「薬に依存させてしまうのだな?」
「一度薬に溺れた者は、そう簡単には抜け出せませぬ。」
「民を弱体化させ、産業も潤うのう。医者に行かせられずとも健康に興味を持たせさえすればテレビの出番じゃな。」
「これでお分かり頂けましたか。閣下に何故手配しなかったのかと。」
「あいわかった。危うく余も騙されてしまうところであった。この件はそちに託す。揚々進めてみせよ!」
「御意。」
「…ところで、痩身の業を持つ医者は知らぬか?」
「閣下、健康は日々の積み重ね。一日にして成らずですぞ。」
病院検査の得意技は、未病の病気への昇格です(^^;)
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