再始動
「呼ばれて飛び出てカッパちゃん!」
「ヨシヒコりんで御座います。カッパちゃん、それは何もかもアウトな感じですぞ。」
「ヨシヒコや、今日は日曜であろう?何故我らは呼ばれたのであるか?」
「それが分かっていればこんな無駄なやり取りなど致しませぬ。」
『久し振りねあなた達。』
「そ、その声は!?」
「もしや!?…といっても活字なのですがなぁ。」
『うんしょ、うんしょっと。引退して寂しい想いをしているわたし青猫が、じゅにーさんによって勝手に召喚されたわよ!』
「おお、青猫殿!」
「もはやじゅにー殿は何でもアリなので御座るな。」
『そんなことは言いっこなしよ。わたしもみんなに会えて嬉しいんだから。』
「それはそうと、呼ばれた理由は何なのであるか?」
「何でしょうな。再会を喜ぶ回ではありますまいて。」
『世の中がまたおかしな方向に進もうとしているのよ。こんな時はあなた達の出番でしょ?』
「また、例の物をやるということであるか。」
「支配者スイッチ…。しかし我らはもう闇による支配は止めましたぞ。」
『わたしとのお別れ回の時に言ってたでしょ。あなたのその知識が今は必要なのよ。』
「ヨシヒコや、時は来たれりじゃ!」
「結構直ぐに来ましたな。」
『相変わらずひねくれてるわね。素直に喜びなさいよ。』
「そうじゃそうじゃ。内心小躍りしておる癖に。」
「それは閣下も同じでしょう。…とと、つい懐かしい呼び方を。」
『そうそう、その意気よ。』
「ヨシヒコや、また余に闇の知識を与えてくれい。今度は支配のためではなく、打ち破るために!」
「仕方ありませぬな。では早速明日にでも。」
『帰ってきたドラちゃん!…じゃなくて帰ってきた支配者スイッチね。』
「ヨシヒコ…やる気満々ではないか。」
「勿論、準備は怠っておりませぬとも。」
『あ、わたしも参加させてね。』
「楽しくなりそうであるな。」
「閣下、苦手なお勉強の時間で御座るぞ?」
『わたしは楽しみよ。今度はどんな風にわたしと遊んでくれるのか…ね。』
「ま、まずはどんな話からするのじゃ?」
「政治ですな。」
『む…。展開が読めたわ!』
「青猫殿?そこは大人しく明日を待って下さらんか?」
「閣下と違ってやりにくそうで御座るな…。」
『うふふ、明日を楽しみに待ってなさい。』
「では、支配者スイッチ、再始動じゃ!」