體(からだ)の声を聞こう
『カッパちゃん、ヨシヒコりん。今日はじゅにーさんが目指す健康の在り方について説明するわよ。』
「御意。」
「じゅにー殿の健康の在り方なのに、青猫殿が説明するのであるか?」
『堅いことは言いっこなし♪』
「この形式だと間接的故に、本音が話しやすいそうで御座る。」
「ヨシヒコはもっと歯に衣着せた方が良いのではないかの?」
『堅いことは言いっこなし♪』
「まあキリがないので始めて下され。」
「よろしくであるぞ。」
『先日、なんか疲れてるな~とか言ってたじゃない。あれ、実は熱出てたらしいのよね。』
「そうだったのであるか?本人がなんかしんどいとか言っているだけで、普段とそんなに変わりなく見えたがの。」
「本人曰く、あの状態で仮に仕事をすると効率が三割減になるものの、それでも他の同僚よりは仕事こなせるそうで御座る。」
『普段ならもっと前の予兆段階で氣付くらしいんだけど、今回は例の黒じゅにーで調子狂っちゃったみたいね。』
「予兆段階…であるか。」
「じゅにー殿は【體(からだ)の声を聞く】と表現しておるようで御座る。意識を研ぎ澄まし、いつもと違うほんの少しの変化にも氣付けるよう心掛けておるそうな。」
『體の中のあらゆるものの過不足に氣を配り、中庸にもっていくようコントロールするらしいわね。大概は食べ過ぎと休養不足に落ち着くらしいわよ(笑)』
「わたしを怒らせるな!と念じながら食べてしまうらしいですな(笑)」
「…いつの間にヨシヒコも説明側に回っておるのだ?」
『堅いことは言いっこなし♪』
「普段なら発熱の予兆にもきちんと氣付き、対処するのに、今回は氣付けなかったことに嘆いておったな。」
『なんかしんどいなと思いながらお好み焼きを焼いてたら、実は発熱してたっていう(笑)』
「それに氣付いて焼き終わったら寝ようと思っていたら、焼き終えた頃に解熱していたと。そんな終局まで氣付けなかった事がショックだったようですな。」
「青猫殿とヨシヒコは、どうしてそうも掛け合いが軽快なのじゃ?余は付いていくので精一杯じゃというのに。」
『堅いことは言いっこなし♪』
「今回はそれで押すのであるな。」
「普段のじゅにー殿ならば、昼の段階で異変に氣付き、布団達磨で仮眠を取り夕方には完全復帰といったところ。」
『じゅにーさん鉄人だからね~。ちょっと心配だけど。』
「それはそうと、今回の話の胆はどこになるのじゃ?」
『堅いことは言いっこなし♪』
「閣下、全ての話に結論があるなどと思うことは大きな間違いでする。」
「なぜ余が責められねばならんのじゃ!」
『堅いことは…っと、流石にもう飽きたわね。体調変化は體からのサイン。誤魔化さず目を背けずきちんと向き合いましょうって事よ。』
「薬で蓋をするなど以ての外。體は然るべき事を訴えておりまする。」
『きちんと意識を研ぎ澄ませば、どうしたら良いかは自ずと理解できるわ。あとはそれに従うだけ。』
「閣下もテレビより體に耳を傾けて欲しゅう御座います。」
「あいわかった、ちとテレビは控えるようにするわい。」
「其れが良いかと。」
『じゃあみんな、また来週にね♪』
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