「性のグルーミング」の当事者心理==追い落されても「感謝」「そんなこと言っちゃ可哀想」と庇う奴隷根性を叩き込まれる洗脳の現実==
NHKが局内の性加害を暴露。
いよいよ見て見ぬ振りをしてきた事が暴露されるようになってきた。
私が他のボードでも縷々指摘してきた事が単なる妄想話ではないことがあかるみになってくることだろう。
海外のボーイスカウトの指導者の自宅床下から大量の行方不明少年の遺骨が発見された猟奇殺人事件が思い起こされるが、さすがに殺すまではなかったと信じたいところだがわからない、というのが芸能界という闇商売だからだ。
あの海外の猟奇殺人の何倍もの少年・青年たちが喰われたのだ。
これでゲイとは・・フェチとは・・とおぞましいものだという言説にすり替えて教科書のようにグルーミングを語る女性活動家や反LGBT活動家も出てくるだろうと思われる。そのぐらい喧伝するには十分なネタである。
しかし、次の記事をネグレクトするわけにはいかない。
裁判所も捜査機関も知り得ない「はず」の情報を自ら語り出す芸能事務所って?
ほぼ同日同じ時期にこんな情報まで飛び出してきた。被害者たちの言葉にウソがあるから気をつけろ、式の注意喚起を報道陣にばらまいたのだ。
まるで戒厳令。
「ウソがあるかもしれない」なら加害者団体として言いたい気持ちは分かる、と100歩譲る人達があっても不思議ではないのだが、「虚偽の離されているケースもあるので」と事務所側が誰が本当の性の被害者であるか、誰が性被害のウソを語っているか、すべて把握しているかのような口ぶりで箝口令を敷いた格好なのだ。これは胡散臭いと思う人があって当り前という者だ。
つまり、だれがジャニー喜多川に「喰われた」のか?ジャニーズの中で誰と誰がヤッたのか、東山のソーセージをだれが咥えたのか、誰がどこどこの誰様の寝床に訪問したのか、そこで持っていった情報や喧伝はどんなものをはこべと言われていたのか?という「枕営業」が本格的に行われていた可能性は本当にゼロなのかについて、誰もまだメスを入れていない。
敢えて挑発的な言い方をしているのも、セックスワーカーとして営業した上でステージを確保してきた、というだけならまだしも、ジャニーズといえば「美しく」あるためにあらゆる不祥事を赦さないというような厳しいお仕置きを所属タレントにしてきた、というポーズをとり続けてきた会社だ。
しかし合宿所での生活はまるで刑務所のような管理社会。靴下から下着までマジックインキで誰の持ち物かがでかでか書かれて全員分がまとめて選択され干し上がった服が返ってくる。体育会というより留置場のような形でプライバシーが失われ全員が一律一様に揃えられることで個性自我を失っていく。寄宿舎生活者にありがちな自我構造が植え付けられていく。
そして夜な夜な繰り広げられる「性の狂宴」。力の強い先輩たちが「安全なベッドのポジション」を確保しあとは「エジキ」にされるという話は過去週刊誌に取りざたもされていたではないか。
スキャンダルで追い落とされた一人一人にこそ向き合って欲しい
で、私に感心があるのは、そうした性の狂宴の影で、「ジャニーに嫌われた」タレントがあっただろう、ということ。性が絡む場合に「感情」がこじれるのは本能が関わるが故によくあることだからだ。
「ジャニーに嫌われ」るような態度をとる子たちは敵意、嫌悪、悲哀を抱いたであろうことは容易に想像がつくだろう。そうなれば「ジャニーの悪事」がバレては困る。そうならないように口封じをする、そんな目に遭わされた子たちは数限りないだろう。
猟奇殺人と違う口封じは?それが「グルーミング」だ。性の搾取現場では愛情をかけてやったんだ、という見返りを求める風土にNOといえない共依存の関係に追い込んでいる場合がかなり強い。カルト宗教が教祖や教団にいつまでも感謝と賛美を捨てられない「元信者」があるように、それが仕事、それが当り前と刷り込まれた多感な時期の少年たちはまさに「思い込み」の道化師に仕立てられてしまう。ギャングエイジの頃から追い落とすライバル、売れるために、ラインダンスのセンターをとるために、スポットを一身に浴びるために、必要なことだと言われたら肉体改造、メイクアップ、ダンス、化粧なんでもやるだろう。それが舞台だと言われればやるだろう。非日常を演出するために払われる犠牲の中にユニセックスを通すことや恋愛や男女の性を臭わせない、ということもファン心理を「裏切らない」ために必要だと叩き込まれるのは容易に想像がつくだろう。「隣のお友達」よりちょっと別世界の妄想の世界の王子様が握手してくれる、という舞台を演出しなければならない。ジャニー喜多川はオネエとして女性ファンの心理=欲望を見事にえぐり出してそれをショーステージの鉄の掟に仕立てていった。
つまりは、枕営業一つ、ジャニーズ以外の芸能スキャンダルをばらまく手段にもつかえたわけだし、同時にジャニー喜多川に嫌われた「同僚」の悪口を愚痴のように語ることで追い落とす、ということなど朝飯前だった、ということだって考えの中に入れていかないと、この事件の根の深さを単なる「ジャニーさんに喰われちゃった男の子のお涙頂戴物語」で終ってしまう可能性もある。またその程度で終って欲しいという層がジャニーズの取材をしにくくさせているのは、昨今の記者会見をみても明かだ。
これで東山や井ノ原が自殺でもして誰も何も知りません、と言ってしまったらすべて闇に封じ込められてしまう、そんな幕引きだって考えられるぐらい、ヤバい状況=綱渡りの中を進んでいる。
「コミケがBLだらけ」なのもこうした土壌を裏打ちする風土といえるし、現実に芸能界に存在していたからこそ妄想ワールドは現実を越えていない。
話を元に戻すと、「性のグルーミング」の根深い所は、実はこのような枕営業で繰り広げられるうわさ話やかげぐちを借りた「芸能人たたき」で自分のプレゼンスを得ようとする動き=そのような営業をしている子たちは既に下り坂人気の子たちが過去の栄光で脱いでかろうじて喰わせてもらっている場合だってあるわけだ=にみられる奴隷根性、そして不祥事を起こして追い落とされた子達や犯罪者にされた子達がみな自分の犯した罪や不祥事で子どものように頭を下げ、反省をしたものの、大人の思考や解決法や相談方法が身についているわけではないから、物質依存や行動依存の欲求に負けるように再び仕向けられ、罪に罪を重ねるように社会もまた仕向けてしまう、という飲酒や依存症問題の渦中に追い落とされてしまうことで芸能人としても見向きもされなくなり、「ただの犯罪者」扱いされてしまうことで存在も透明化され「なかったこと」にされてしまうという事について、もう少し目をむけてみてもらえないか、ということだ。
本人たちは今の段階では異口同音にジャニーズにあったことを感謝するかもしれない。しかしそこまで洗脳されてしまうのがグルーミングというものだということも今一度「大人社会」にある私たちは思い至らねばならない。
たとえば、不祥事という形に仕立て上げられ、それらをリークし暴露合戦を行った「事件」今までどれだけあっただろう?
昭和の代でみれば、欽ちゃんファミリーの高部知子の喫煙騒動などいくつかあった。だが、ジャニーズはどうだったろう?といえば、それらの何倍もあった。桂銀淑やカルーセル麻紀が何度も覚せい剤で投獄されたが、それと同じ事を20才そこそこのジャニタレが渦中に落とされたではないか。どうして、なぜについて語られない。だけれども雑誌記事だけでも未成年グループ、デビュー前のジュニアたちの「煙草」「飲酒」に始まって、大麻や覚せい剤で芸能人としての命脈すら絶たれてしまった彼ら。「犯罪だ」「違法だ」の一点で切って捨てられ、治療共同体の側に追い詰められてもなお「感謝」のような態度で庇い続け真相を言わない人達があるだろうと思えてならない。
ギャングエイジの「当てつけ」「パワーゲーム」のような不祥事
タレントが経営者になれるわけがない。またプロ仕事人としての倫理や姿勢は座学だけでは身につかない。
だから恫喝や叱責では反発を招くだけ。そういう感情のもつれやこじれが90年代末あたりからほころびてきたのが「お子ちゃま集団」ジャニーズタレントの「不祥事」ではなかったか?フツウの大人がやらかす範囲ならこんなものは問題にさえならなかっただろう。会社に当てつけるような態度で騒動をおこして懲戒解雇されたような案件はなかったか?
性暴力を肯定するようなタレントを起用して先日NHKの性を語る番組が取りざたされ問題視もされたが、多感な年代に野生のままの性本能をさらせば乱交や性暴力は起きやすく、また性教育はおろか学校からも遠のいてしまった若者達が豚箱同然の合宿所で個人個性が透明化され靴下からなにからマジックインキで名前を書かれた服で生活し、全員まとめて洗濯物がドンとおかれて自分の分を取っていくという寄宿舎生活で、大の大人がお互いを高め合う性行動という高い次元の芸当をやってのけられるんだろうか?お商売としてお客とセックスはできるかもしれないが、である。
最後に、図書館の雑誌記事索引データベースの一つである「大宅壮一Web」を用いてざっくり記事検索をしてみた結果をいかに掲載しておく。
これでも少ないと思うし、一人一人のタレント名で検索したりすればそれこそ山のように記事はでてくるだろう。それにしても、氷山の一角のような不祥事記事で「合法」となる飲酒にまつわるものだけはさすがに43件もヒットした。しかも記事がミレニアム以後、つまり21世紀にむかってグローバル企業が登場しそれに伴ってセクハラ訴訟や健康プライバシー訴訟が相次いでいた時期でもあったことを忘れてはならない。
フェチズムが引き起こした性暴力・性犯罪でもある事を念頭に私たちは、誰にでも持ち合わせるかわいさや若さに羨望する気持ちと向合いながらこの問題を通して、人権について考え続けていきたい。
「スクープ 抱かれた女子短大生たちが衝撃の告白 ジャニーズJr.4人が溺れた“乱痴気パーティ”現場 ※未成年で飲酒・喫煙」