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分断された人たちが勇気をふるってスタンディングし、無名の市民の連帯と見えないチェーンハンドを実感し、街宣の蓮舫候補と直接握手し応援できた選挙の成果は市民の資産。希望を失ってきても絶望するわけにはいかない=2024年東京都知事選挙をふりかえる=(改訂版)

大敗した。でも楽しかった!

今回の都知事選挙ほど、草の根民主主義の戦いが光った選挙はないし、分断され希望を失っていた(絶望ではない)人たちが勇気をふるってスタンディングし、無名の市民の連帯と見えないチェーンハンドを実感し、街宣の蓮舫さんと握手をできた。これに尽きる。

草の根民主主義の種を撒いた人へ感謝しよう

 今回のスタンディングをはじめ、一人一人が分断されていてもなお、草の根民主主義の発揮を模索するという柔軟で逞しい活動方法やゲリラ戦法を想起させ実行に移すといった行動選択をする、今回の動向を菅野完氏は「市民の民主主義の体力が向上していることがよくわかる」と振り返った。
 そして、その行動選択をとれる柔軟でしたたかな人民戦線の種は20数年かけて宇都宮健児氏が全国を歩きながら種をまいてきた・・・これで大輪の花を開かせた白いスーツの候補者もスタンディングをパレスティナウォークを真っ先におこなった無名のスタンディンググループ、こうした花の咲かせ方に気づいた人、美しい生き方に続いた人たちのゆるやかなる連帯を敏感に受け止めた共産党の小池書記局長のコメント・・・この連帯と支えあう柔軟で力強い精神の系譜が生まれつつある。分断されつくした世にあってもわれわれは絶望するに値しない、まだまだ楽しく民主化運動はやっていけるのだ、というメッセージをうけとめることになった。

野党共闘より先に市民連帯の姿を称えた小池晃氏


 日本共産党の小池晃議員もこれこそが重要な成果だと重視されていた。ありがたい。しかし一方で選対の側の戦略戦術について、つまりや野党共闘についての総括(立件民主党の中央選対の戦術)が一言も含まれていないことに違和感を覚えざるを得ない。つまり敗北の問題の一端または大半は選対本部側にあったとみるのが自然だからだ。
第一、小池都政に代わる新しい政策を引っ提げて切り込む以上、徹頭徹尾小池百合子に都政を行う資格がないということを徹底的に訴える以外にないはずだ。だのに小池百合子票を削りにかかるような媚びた発言をさせた奴がいたはずだ。蓮舫は怖い・生意気・批判ばかりという言葉で揶揄されようがぶれずに今まで戦い抜いてきた戦士だ。いまさら敵陣に媚びる必要のない候補者だ。
いまさら小池都政の利点などと上から評価するなど選挙の場面でおこがましいというものだ。さきの衆議院強行採決でも日和った。今回もまた日和った。どうしてこうなってしまうのか。大きな宿題である。
 この際、菅野完氏は多摩リベラルを支えてきた菅直人夫人の選挙演説のすごさを事例として挙げている。YouTubeに残されている菅伸子さんの街頭演説が一つ見つかったので参考資料として掲げておく。
 蓮舫の今回といい、辻本の国政選挙といい、どうして自民党票に媚びる最終戦を繰り広げて惨敗する、というパターンを踏んだのか?選対の戦法にどこか問題はないのか?
もう一点、石丸陣営に言及すれば、彼の選対は「清話会」の選対であった。さらには内田樹のような本来民主的な言論人ではなかったか?と思わされる人たちがこぞって石丸陣営について応援した。ヘイター=ファシスト=ミソジニーへバイネームで乗っかる人たちがみな石丸陣営に動いた。いわばあほリベラルの正体とはこうした人たちではなかったか?

ゲリラは悪ではない。マーケティングさえゲリラは存在する



 その一方で、僕はみんなから勇気と元気をもらった。悔しい選挙結果だったけど、どうしてこんなに楽しかった思いのほうが勝っているのか。それは僕自身が敗北しきっていないからだ。
僕ら、今回ほど燃えた選挙はなかったし、楽しかった選挙はなかった。
選挙期間の大半東京不在でも不在は不在なりにできることを考え行動しつづけることができた。
Xで出会えた人々との連帯を得られたこと、第二の職場の第一線ですでに働いて初任給が出ていること。
すべてに感謝したい。

「不断の努力」は「普段の歩み」
民主主義・人民戦線をはぐくもう!



みなさん、みなさん、おつかれちゃん!
骨折って、やっとさかせた、花一輪
そしてこれは、感謝してあー面白かった!で終わってはいけない。
「不断の努力」で民主化のために半歩でも前に行かねば民主主義は劣化してしまうことも僕らは目撃してきたではないか。
焦らず、確実に、前にすすもう、なのだ。
頑張ろう。そして、サインを消そう!
バイネームでは、俺が!俺が!はファシストしか育まれない。
無名の私たちの行動がつながりあって、民主主義の体力があがっていく。
手をつなごう!ほほえみをかわそう。
前を向いて、歩んでいこう!なのだ。



そのうえで、これ重要!!


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