投資講座第19回「慌てて損しないための投資哲学や格言あれこれ」
投資はマインドの問題だ!
この連載の初期である第1回から第3回までの間に「なぜ投資をしたほうが良いのか?」、「投資とギャンブルはどう違うのか?」、「投資と人生の共通点は何か?」といったことについて、私の考えを述べてみたつもりです。
また、前回は「借金」にも良いものと悪いものがあるという話をしました。
詳しくはそれらを読み返していただきたいのですが、投資というものは何に対してどのようにやっていくかというテクニカルなことよりも先に、自分のマインドを投資に向けてセットし直す必要があります。なぜなら、きちんと投資に取り組んだことのない人のマインドや教えは投資を行うのに全く向いていないか、貧しくなって当然とも言える価値観に根ざした問題があることがとても多いからです。
また、一方でこの連載の中でもたびたびお勧めしている株価指数に連動するインデックス型投資信託ですが、20年とか30年とかの長い投資期間の間には相場の過熱も暴落もあって当然と思われますので、そのときにうろたえて当初決めたルールを守らずに失敗しないためには、自分自身のメンタルの保ち方も知っておく必要があります。機械的に積み立てていくように設定したNISAやiDeCoはある程度個人のメンタルと大事な資産とを切り離せる安全なシステムではありますが、そのようなものを設定するにも最初にマインドが大切なんですね。
そして、もちろん投資を始める前には十分に投資に回すだけの貯金を生み出すためのお金の使い方をしていく必要があるわけで、そのための考え方というものも必要になってきます。
そのような考え方を具体的に言葉にしていくことは最近になって言われ始めたわけではなく、資本主義と市場原理の歴史の中で投資家の間で様々な格言として言い伝えられてきたことでもあります。今日大成功を収めている著名な投資家の発言にも学ぶべき名言というものがたくさんあります。
これは投資家ではなく19世紀のドイツ宰相ビスマルクの言葉だそうですが、
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
という名言があります。今回は、そういった投資の歴史を踏まえた格言や、著名投資家の名言をいくつか参照、解説して、改めて投資をすることとは何か、そして長期間地道に投資を継続するにはどういった考え方を持っていたほうが良いか、まとめてみたいと思います。
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