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息子からの依頼
私は今、高1の息子と少し離れたところに住んでいる。
平日5日は息子宅に晩ごはんを作りに行き、一緒に食べている。
自分的には、それがちょうどいい距離感な気がしている。
私はナマケモノ母ちゃんで、息子が小さい頃から彼に対して特別何かをしてあげたことがない。
強いて言うなら、自分に無理のない程度のご飯を作っていたくらい。
私は勉強が苦手だったので、息子に一度も「勉強しなさい」と言ったことがない。
部屋を片付けるのも自分が大してしていなかったので、彼に「片付けなさい」と言ったこともない。
そんな中で彼はすくすく育ってくれて、一人っ子だけれど友達に恵まれ、現在高1となった。
息子は高校に入学して、部活でクラシックギターを始めた。
私は音大を出ているのだが、彼にピアノを教えることもしなかった。
(小学生の頃、彼が教えてほしいと言った「ねこふんじゃった」を教えたくらい…)
なので彼は、楽譜をほぼ読めない。
でも音楽は好きで、小さい頃から色んなジャンルの曲を聴いて歌っていた。
それにしても息子が自分から楽器を始めるとは、私は想定していなかった。
しかもクラシックギターとは…
嬉しいなぁ。
そして、そんな息子から依頼が来たのだ。
「楽譜にコードを書き込んでほしい」というもの。
ええー…!息子の役に立てる日が来るとは!
…ということで、今私は彼の楽譜にコードを書き込んでいる。
しかし実のところ私はナマケモノなので、理論的にコードを解っているだけで、コードを見てもパッと指が動かない。
ポップスを勉強して来なかった。
クラシックの楽譜に慣れていても、コードは苦手だ。
逆に息子は楽譜は読めないけれど、コードは指で憶えていて、コードを見てすぐ指が動く。
即興でコードを弾いて遊んだりもしている。
息子と私はタイプが違うけれど、割りとコミュニケーションが取れている。
もちろん私が気付けていない部分もあると思うけれど、彼なら大丈夫だろう。
これからもどんどん彼の世界を広げて行ってもらいたいな。
息子からの依頼、嬉しかった。
kcoo