療養_9

親知らず抜歯後、痛み止めを処方されて、痛むようなら飲むように伝えられた。抜歯時の麻酔が切れ始めるのが数時間後と聞いていたが、そのとおりのタイミングで歯が痛み始めたので、しばらく我慢しようかと思ったが(使える頻度・間隔が限定されているので)、夕方の今飲んでしまえば、深夜にもう一度タイミング的に飲めるので、逆に引き延ばすメリットがないことに気付き、すぐに薬を飲んだ。効果の発現は早く、10分後くらいには痛みは徐々に収まっていった。結局、今回はこの1回しか痛み止めを飲む必要がなかった。腫れもそれほどひどくなく、比較的事後の状況が良い部類の患者だったのだろう。

抜歯の1週間後に、抜糸で再度来院し、異常もなく親知らず抜歯フェーズは無事完了となった。が、今回の抜いた発端のひとつである、親知らず隣の虫歯は、別の近場の病院で治療してくださいとのこと。また、病院に通わなければいけない。薬と病院づけの日々は継続するのである。

歯の抜糸が完了したのが、6月12日。次の外来受診が6月26日に設定されていて、その間の約2週間については、体とメンタルの調子は快調であった。唯一、睡眠だけがおそらくステロイドの副作用で細切れ・短時間になっていたが、日常生活に大きな影響を及ぼすほどではなかった。特にメンタル面はここ数年で最も良かったんじゃないかなぁ。今回の病気・入院で体験・思考したことと、自省録や人生談議等の書籍で得た信念が相まって、シンプルに、ぶれずに、前向きに、日々を過ごすことができていたように思う。体調面も前述した睡眠以外は、足の症状含めて、完全にゼロにはなってなかったが、悪化もすることなく、それがメンタルへのポジティブループともなって、善い1日を重ねることができていた。

振り返ると、退院後最初の1か月の6月については病気をする前より充実したせいかつを送っていたと言える。難病を患い、毎日強い薬を飲み続けているにも関わらずだ。つくづく人生とは、コントロールできない事実や環境を、「自分がどう捉え、思考・行動するか」次第であることを実感する。


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