人生初のすっぽかし

人生で初めて美容室の予約をすっぽかしそうになった。

祝日の夕方に予約を入れていた。スケジュールには入れていたし、前日までは認識もしていた。であるにも関わらず、予約時間経過後の電話まで頭から完全に消え去ってしまっていた。

これまでの僕であれば、頭の片隅にありさえすれば、どこかにひっかかり続け完全に忘却することはなかったはずなのに。脳のスペックが明確に低下しているね。単純かつ純粋な脳の機能である、記憶力や計算力については20代がピークであり、30代以降は明確に下降線をたどるらしい。その事実自体は以前から認識していたのだが、自らの体感としてその劣化を感じることはそれほど多くはなかったのだ。

ちょっとショックを感じている。これまでと同じ行動をとったはずなのに、全く違う結果が出てしまった。マイナスの方向に。これからは、その状態を前提として、自らが行動を制御しなければならないね。今回の件で言うならば、予定アプリのアラームを活用すべきであった。自分の頭を過信せずに、外部機能で補い、ミスやトラブルを防止する。ひとつひとつ丁寧に手当てし、雑な思考と計画を排除する。

脳のスペックは低下しているが、これまで培った経験と技術がある。人間なら誰しもこのトレードオフの関係を、時間という絶対軸の中で過ごすことになる。そこで自分の劣化に負けてしまうのか、経験と技術の蓄積を活かしプラスを維持できるのかが分岐点なのである。今回の1件は、ただの物忘れかもしれないが、その分岐点を認識させてくれたという点では、意味のあるミスであった。いや、意味のあることにしていかなければならないね。日々、丁寧に、深く思考を続けよう。

年齢にあった思考と行動を。服や食べ物と同様に。

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