療養_2
退院翌日、ステロイドパルス2クール目の初日は、特段トラブルもなく完了したが、最後に控えていた主治医との面談予定が少し後ずれになり、病院を出たのは当初想定より+1時間程度となった。そこから、復帰挨拶へ主な目的として1週間ぶりに出社する。病院から徒歩で錦糸町駅まで向かうことにした。
ステロイド治療を始めてから、明確に自覚できるほどに、手足の筋肉が落ちている。僕は毎日体組成計に乗るので、定量的な筋肉量の数値も可視化されるのだが、分かりやすいくらいに退院後から強いダウントレンドのグラフが出来上がり始めていた。(グラフはスマホの別アプリで入力のうえ管理している)体重も漸減し、体脂肪率は漸増、僕がここ3~4年で毎日継続してきたメソッド「体重を毎日記録→運動ほぼなしのカロリー制御のみ」は、病気という突発イベントによってもろくも崩れ去ったことになる。まあこれは仕方がないよね。自分以外の外的環境による事故のようなものだ。
ただ、今後は発生した事故に対してベストな打ち手を考え、トライ&エラーにて最適解を見つけていくつもりだ。アンコントローラブルな事象には気をとめず、その事象に対して、自らがどう意志を持ち、思考し、行動することだけが我々ができること、すべきこと。この件だけではなく、「生きること」すべてにおいて。
この思考、退院後に何回書いたかね。でも、今後も何度も書いていくつもりだ。僕の今後の信念の根幹だからね。今の日々過ごしながら、頭のど真ん中に置いているけれど、こうやって文字もに残すことも同様に重要だ。どうしたって、頭の中の思考は絶えず動いていて、可塑性もある。その点、文字・文章は一度外的環境に置いてしまえば、物理的な消滅以外では、未来永劫消えることはない。絶対的な不可逆性。だからこそ、日々感じたこと、思考したこと、行動したことを文章に残しておく意義は非常に大きなものだ。人間の考えなんて、ほんとうに簡単にかわってしまうものだからね。今その時にの「自分」を不可逆的なせかいに閉じ込めておくことは、地球上で唯一言語と文字の両方をもつ私たちに与えれた最大の能力、贈り物なのかもしれないね。