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柵の向こうを覗きこむとき変顔になっちゃう|エッセイ

永田町の半蔵門線に向かうながーいエスカレータを下ってたときのこと。隣のエスカレータでは点検作業を行って、段々になっているフロアと乗降時のステップフロア部分の取り外されていました。

ぶだんからお世話になっているエスカレータの中身って気になりません?

想像するに、段々のフロアがキャタピラのように輪っかになっていて、片方は階段として、もう片方は平らになっているか折りたたまれていると思うんですよ。

でも折り返しの部分はどうなっているんだろう?キャタピラみたいにゴムだったり、自転車のチェーンとかだったら分かるけど、エスカレータはフロアステップの下に隠されているから全く分からない。

ささっと調べれば分かることなんだろうけど、ここはちょっとしたロマンの領域だから現物で見てみたい。

チャンスが巡ってきたと思い、エスカレータを下っている途中、手すりの柵越しに覗いてみました。

首を伸ばす。倒れないように重心を保つべく腰を引く。さらに首を伸ばす。

じっくり観察したい感情が突っ走って目を見開いてまるくなります。顔の筋肉が引っ張られて、口がひょっとこのように尖ります。変顔完成。

いやーお恥ずかしい。マスクに助けられました。正面から見られなくてよかった。

変顔もそうですし、へっぴり腰になる姿勢も、傍から見れば滑稽というか微笑ましいというか。

例えば、高所恐怖症の人が東京タワーのガラスフロアをへっぴり腰になりながら覗きこんだとき写真とか、本人以外が見ればなんだか味がありますよね。

覗きたい好奇心と姿勢を安全に保つ努力が合わさると、人は変顔になるなるらしいです。ものすごいどうでも良い話ですけど、ふと気づいて気になってしまったので分析してみました。ご参考までに、みなさんご注意ください。

おわり。

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