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二兎を追う仕事術

2023年の干支は兎。
二兎追う者は一兎も得ずとはよく言われますが、二兎を追った結果見えてくるものもあると思うのです。本日はその考えについてご説明します。

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二兎を追う者は一兎をも得ず

二兎を追う者は一兎をも得ずと言われる所以は、自分の持てる能力を1つのことに集中させることにより一点集中で成果を出す為です。ちょうど、太陽の光を虫眼鏡で集中させるようなものです。持てる力と、時間を一つのことに集中させるのです。
しかし、現代において一つのことに集中することは以前に比べて困難になってきているのではないでしょうか。

いまのスマホ時代には、「集中力が続かない」という前提に立った「新しい読み方」「新しいアウトプットのやり方」が必要なのだが、それにまだ気付いていない人は思いのほか多い。(中略)「気が散る」「集中できない」のがスマホ時代の宿痾、現代病だと受け入れ、それを逆活用すればいいだけの話である。

読む力大全 佐々木俊尚


上記の引用にあるように、スマホの影響なのか、一つのことに集中できないというのは、悪い影響に考えられやすいですが、本当に悪いことなのかどうかは検証されていないはずです。どうやって検証すればいいのかさえわかりません。一つのことに集中できる方がいいのか、悪いのか。何をアウトカムにして研究しましょうか。物事の習得具合でしょうか。しかし、一つのことに集中できないなら、幅広い能力が身につくかもしれません。
ここで言いたいのは、集中力が高いこと=素晴らしいこととは限らないということです。それが素晴らしいこととは誰も決められないはずですよね。

シナジー効果がある

シナジー効果とは
簡単に言えば相乗効果のことです。全く関係無いような部門や技術であっても応用することで、効果が高くなるということです。

人生、仕事、家族においてもシナジー効果は存在すると思います。仕事で学んだことが家庭においても役に立ったり、仕事以外のことを本で学んだら意外に仕事で役に立ったりということもあると思います。具体的には、医者だから医療の勉強だけをしていればいいかというとそうでは無いと思います。もちろん医療の勉強はした上で、ですが、患者さんとのコミュニケーション能力や、コメディカルとのチームワークなど、勉強することは様々です。その学んだことが家庭にもコミュニケーションスキルや、ライフハックなどに活きるということもあるわけです。

人生の若い時期はいろんなことをやればいいと思います。それが、どの段階でどう活きてくるか、誰も知るよしはありません。世界が10年後どうなっているのかは全く想像も付きません。自分の人生も10年後どうなっているかわからない。ですから、今関係ないと思っている技術や知識でも、経験や習得して損は無いのです。

リフレッシュになる

私は一点集中型よりは、様々なことにチャレンジしつつ、バランスよく成長させていくタイプだと思っています。学生時代の勉強でも、好きなことばかりをやるタイプではなく、むしろ、苦手を克服するタイプでした。それが今の生き方にもつながっているのかもしれませんが、一つのことに集中するということが苦手でした。

勉強でも、一つの教科を重点的に1日まるまるやるより、様々な教科をやりつつのほうがリフレッシュにもなりつつ、ずっと勉強できます。一つの教科だけではそういうわけにはいきません。ですから、様々な分野のことを幅広く勉強したり、習得したりするほうが、効率的だと思います。一つのことをずっと極めるよりも、様々なことを織り交ぜて言ったほうが、リフレッシュにもなる。だから二兎を追う者は三兎を得るのです。

家庭を持ち、私の価値基準は家族>仕事です。しかし、仕事を諦めたわけではありません。この2つだけを追い求めていくつもりです。その他の趣味はありません。つまらない人間かもしれませんが、私にはこの2つで限界です。1つを追い求めれば、より結果はでるかもしれない。しかし、それでは私の理想の人生は送れないのです。家庭を大切にし、医療で人を救う。そう、もがいています。

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