#03. |実録|Instagram運用。エンゲージメントを高めた裏側。
今回は企業アカウント(Instagram)を運用した裏側を記録しました。
フォロワーを増やすための運用ではなく、フォロワーがいるから高いエンゲージメントに繋がっている=ファン(いいね、フォロー、シェアなどしてくれる人)というその方法は何だったのか振り返れるようにしていきたいと思います。
まず基礎知識として、
エンゲージメント:その投稿がどれだけユーザーの心を動かしたか
を測る指標です。
Instagramにおけるエンゲージメント率の計算式こちらです。
★エンゲージメント率 = ( 投稿におけるいいね+コメント+保存の合計数 ) ÷投稿のインプレッション数orフォロワー数
エンゲージメントメント率を重視しているのは、リーチした投稿がユーザーに響いたかを数値として分かりやすく、判断しやすいからです。
各業界のエンゲージメント率
各業界の企業アカウントのエンゲージメント率は一般的にこのように言われています。
今回運用しているアカウントのエンゲージメント率が「平均7.48%」から高いエンゲージメント率と判断できます。
< (仮)企業担当の補足情報 >
・SNSの運用経験なし(学生・親がSNSの利用率も増えている層)
・学習塾なので、新学年の新規集客をおこなわなければならない
・教育業:サービス(授業)のクオリティが高いが、SNS(未)、WEBについては「お知らせ」のみ更新。広報誌の独自コンテンツを父兄に配布。
・周辺地域へのポスティングで集客(無料体験授業)を行っていたが、より数値を測定できるWEB広告へ切り替えた
集客方法参考
同業者他社がやっている集客方法は下記のようなものです。
同業他社は様々な手法で集客しています。
その中で、学習塾入塾する学生はどのようにして塾のことを知り、入りたいと思うのか?動線を考える必要があります。
1.友人から聞く紹介ルート
2.親から聞く提案ルート が入塾までのフローだと想定
そして、ターゲット(学生+親年代)の入塾までのフローを理解したうえで、運用するアカウントはどの場面で利用され、どのような情報を提供する必要があるのかを考えました。
運用するアカウントは青枠の位置に当てはまります。なかでも親が情報収集する方法は下記のようになります。
・トレンド・新鮮さ=Twitter
・特定の地域やジャンルの流行りを知りたい=Instagram
・口コミを見たい=Instagram、グーグルMAP
・リアルさ、雰囲気を知りたい=YouTube
・網羅的な情報や専門性のある情報を知りたい=Google、Yahoo!
このようにメディアを利用して情報収集しているケースが多々あります。
となると、より提供すべき情報が明確になってきます。
アカウントがどのフローで生かされるものかを理解する必要があり、それを見える化します。中でもInstagramか以下のことも踏まえ、選定しています。
・ターゲットがよく利用するというメディアだった=女性30代~40代
・投稿の区分けがイメージしやすかった(投稿、ストーリー、リール、LIVE等)=世界観が伝わりやすい
・Twitterのように気兼ねなく対応することが難しい(担当が他業務も兼任し多忙) etc..
クライアントのビジネスモデル(学習塾)では、商圏は決まっており、周辺の小学生人口からおおよそ集客の目星がつきます。固定店舗型のビジネスは店舗型(地域密着)+口コミに重きを置くのが鉄板なので、Instagramがベストだと判断。
Instagramのエンゲージメントを高めるためにやったこと
プロフィールを整える
写真:ロゴや塾が明確に分かるモノ
覧:塾の実績、サービスの特徴等が分かる権威性
ハイライト活用
塾に入るためのフローや塾の雰囲気、環境が分かる情報
アカウントへの訪問者が一番初めに目にするプロフィール覧。こちらをより明確に分かりやすく情報を整える必要があったので、調整しました。
毎日の発信
毎月第三水曜はコンテンツ作成日として、1か月分投稿を作成。予約投稿ができるので、運用していく方法が取りやすく、スケジュールを組みやすくなりました。
投稿を毎日投稿するようにし、顧客が情報に触れる頻度を増やしました。月間投稿30本、ストーリー46本(1日1.5本ペース)で投稿していましたね。リーチし続けることで、情報に先進性を持たせていました。
投稿とストーリーの住み分け
投稿:インパクトのある施設内の風景、広告完成前の制作裏、豆知識、あるある
ストーリー:お知らせ、注意事項、ユーザーにシェアされた投稿へのリプ、お題、アンケート
住み分けをすることで、情報を被らせることなく網羅するよう発信しました。
投稿カテゴリー
投稿は流し見されることを前提に押しつけがましくならないよう、利用者の話題となるような情報を心がけました。=豆知識系、なぞなぞ、難読漢字、難関校問題
そうすることで、親が子供への話のタネとなることが一番だと感じたからです。=年頃になると親との会話もめんどくさくなり、話さなくなることが実体験であり、娘を持つ親に聞いてみても同様にある話だったので、その点を考慮しました。
インサイトで確認、検証
投稿し続けている中でどの情報がよく見られたのか=インプレッション、リーチ、いいね!、時間帯を確認するようにしています。
インプレッション
#で多くの方の目に触れてほしい 。そのため、どのハッシュタグがいいのかを常に試行錯誤。また、変えないハッシュタグも決めます。
多:季節、流行り、撮影の裏側
少:風景=自然
リーチ
地域や年齢、リーチしたコンテンツを見ることで、コンテンツの方向性を確認します。
多:季節、流行り、撮影の裏側
少:お知らせ、イラスト
※いくらキレイな投稿でも関連性の低いと見られていない。
いいね!
直観的、雰囲気がいいもの、おもしろい、という判断軸に使っています。
多:オリジナルグッズ、手作りコンテンツ
少:お知らせ
インサイトを参考に月間の行動指針を決めています。
コメント返信
コメントに対して返信することで、子を預ける親の気持ちに配慮するようにしました。=丁寧に対応することでの安心感を与えることを意識しました。また、通う塾生の通学態度が悪いとコメントもありますが、塾側も見える形で真摯に向き合うようにしています。
各SNSからの流入
その他、管理しているアカウントTwitter、Facebookへのシェア。
共有する条件も設定しました。
Twitter:コメント+完成された情報(対外的に掲載された情報・メディア)
Facebook:完成した情報(対外的に掲載された広告物やインタビュー記事)を投稿、共有
運用から半年経過。伝えたいこと
❶コンテンツは3日も持たない
投稿から3日後のインサイトを見てみると変化はなく、投稿直後にフォローした人が投稿を見るかいいね!するという傾向に見られます。そのため、3日以上経過した投稿をストックコンテンツと考え、テキストの更新も検討してもいいかもしれない。
❷ストーリー、リールの活用方法
ストーリー、リールで反応が良かったものや投稿数が増えできた時にカテゴリーとしてまとめ、ハイライトで見れるようにするのはあり。=新規訪問者が見る可能性があり、どのようなアカウントか過去の投稿をわかりやすくすることで、何か良さそう(信頼=ファンに今後なるかも)につながる。
※CVとなる体験授業の受付フォームもね
❸インサイトの活用方法
データはあくまで活用するものであって、見るだけのものではない。今後の方向性の微調整をするために活用し、今後も活発に情報を届けるようにするツールの一つ。=いいねの傾向やフォローが増えた投稿、保存されたコンテンツを上位5つをそれぞれピックアップ。次回投稿に改善したものを投稿し、反応を計測しながら運用を図る必要があります。
以上、となります。
今後も周りの人にサービスを知ってもらえる努力とよりよい方法を模索していきたいと思います。
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