第一子保活(関西の一都市)
私は、2019年4月より子どもを保育園に入れるべく昨年(2018年)11月ごろまで、いわゆる「保活」を行っておりました。現在こどもは公立の認可保育所に通っております。
今回自身の活動内容を記すことで、自分自身の備忘とともにこれから保活に直面される方に少しでも参考になればと思い、書き記したいと思います。
1.活動に先立ち(前提条件の確認)
・第一子の出産後、妻が育児休業を取得
・2019年4月の第一子入園に向け、2018年6月ごろより活動開始(開始から入園まで約10か月)
2.妻との園見学
離乳食も後期に差し掛かるころ、活動を開始しました。
日経DUAL(webサイト)や雑誌等で『保活』について出産前から少しづつインプットはしていたものの、取り上げられるのは基本的に首都圏か大阪の一部のみ…...google先生に聞いてみても、自身が住む地域(大阪市ではない関西の一都市です)に特化した情報は無いような状況でした。共働き世帯数が専業世帯を抜いても、関西はまだまだ専業家庭が一般的(2017年度の都道府県別の専業家庭率ランキングでは奈良県1位大阪府2位兵庫県4位)。
とにもかくにも動かねば始まらない、区役所のHP上から住所が近い園のpick upを行いました。『お、ここは!』と思ったAこども園に電話し、妻が見学に行くことになりました。その時に惹かれたポイントは駅からの近さ。仮にもしもの事があり、義母に送迎をお願いするシチュエーションになったときに便利〰〰ぐらいの気持ちでした(今思えば東京や大阪の都心部でもないし、二人ともフルタイムなら当然入園出来るでしょ、な思いも少なからずありました。甘かった・・・)。また後に三人で園見学に行ってもかなり雰囲気はよかったです。6月の出来事でした。
その後7月・8月にも2つほど近くの園を見学。最近できたばかりの私立のB認可保育園と昔ながらのC公立認可保育所に行きました。
3.書類提出
さて、9月に差し掛かると翌年4月入所希望者を対象とした市主催の説明会が開催されました。応募自体は8月にあり申し込み、行ってきました。
100組ぐらいはいたでしょうか。子育て中の方ならご想像に難くないと思いますが、会場は大変chaosです。私たちも代わる代わる子どもの面倒を見ながら、説明会の内容を聞いておりましたが、職員の方も取り敢えずスライドの内容喋るだけ!に終始しておりました。
その後の個別の質疑応答でこれまでから視野を広げるため、認可外保育所の一覧表も頂きました。
10月はあまり保活にリソースを割くことが出来ませんでしたが、上記一覧表に記載があり4月に開園したばかりの認可外保育所の見学に行きました。認可保育所が駄目だった際の保険に、くらいの軽い気持ちで申し込みをしたら、まさかのキャンセル待ち…‥えもいえぬ不安を感じ11月を迎えることとなりました。
翌年4月入所の場合11月末が申し込みの締切日となっております。今まで3つの認可保育所・認定こども園に見学に行った結果と設備、家からの距離等勘案して、見学した園を第1から第3希望に連ね、区役所で書類提出。そこで担当して頂いた職員の方からは、『夫婦フルタイムの基本点のみで加点0ですね』と言われました。その時私は職員の方に『自身が希望する園は昨年何点の人が入ったんですか?』と聞いたところ、衝撃の回答が…‥…
『第一希望と第二希望の園(A.B)は夫婦フルタイム基本点に加点8、第三希望の園(C)は夫婦フルタイム基本点。それが最低入園点です』
え、ということは昨年度の基準で考えると、第一第二希望は絶対落ちるやん!どないしょ、期限まで後1ヶ月きっとうやんけ!!(厳しい保活を潜り抜けた人であれば、何て甘い認識と思われるでしょう…)
残された時間は20日余り…どうしよう…
4.希望園の再精査
区役所で兎に角情報を集めようと思い、今まで視野にいれていた園以外にも、昨年度の最低入園点をヒアリングしました。web上には出ていない情報ですが、此方から聞くと全て回答を頂けたので、自身の住居から通園可能な場所を聞き回りました。
聞き回った点を鑑みた妻と相談した結果、『第三希望のC公立保育所を第一希望にしよう』と方向転換、私はその園を見学をしてなかったので、11月20日ごろに午前休を取り見学に行きました。
ここなら大丈夫かなあ、自分達の持ち点と昨年の点と同じやし!そう思ってた私でしたが、見学に行きまたまた不安のに…見学に来ていた夫婦の人数が大変多く且つ私達の子どもと月齢が近しい様子だったのです。追い討ちをかけるように、そのC公立保育所を第一希望にしている人が昨年の1.5倍になっていることを知りました。『昨年よりライバルが増えたこの状況…ほんまに加点0で入れるの?』不安な中書類の期限が近づいてきました。
そんな中今まで検討の園にいれてなかったD公立保育所が急浮上してきました。家からは歩けば10分以上、作られてから半世紀が経つ古い園、見学にも行ったことはない…でしたが、昨年度の合格最低点はフルタイム基本点、更に子どもが減っていってるエリア(住所別の人口推移で確認しました)…此処なら入れるのでは…
2019年度の合格最低点がどうなるのか、最後の最後まで妻と話し合い、11月30日にD保育所を第一希望に変更しました。
5.結果
合否通知が届くのは2月の第一週、本当に心細い日が続きました。落ちていたら来年4月からどんな体制でやっていけば良いのだろう…
そうこうしている内に2月になり、遂に通知書が家に。緊張の中、封を開けるとD保育所合格と書かれた書面がありました!
妻とは『ほんまに良かった〰️〰️』と安堵しました。
そのあとは2月に面接(というよりは事務連絡)、3月に必要な物を準備したり送迎のシミュレーションをした後、4月から慣らし保育を開始(後半は体調不良で休みまくりましたw)、5月から妻が復職し現在に至ります。
6.所感
昨年度の保活を今振り返ってみた時に思うのは、本当に『全てが手探り』でありました。
冒頭でも書きましたが、関西はまだまだ保活については情報源が整ってるとはいえず、手探りで進めていくことばかりでした。あの時こんな事をしとけば良かった、、みたいな類のことが本当に沢山あります。今回拙いながらも私なりに『したほうが良い事』を整理して、最後の〆にしたいと思います。
①来年度4月1日に想定される自分たちの状況を点数化する・・保活は本当に手探りです。その中ですべきは『見える化』だと私は思います。自分たち家族が今置かれている状況(介護は?転勤は?)と、未来である来年度4月1日の状況を、住んでいる地域の点数表に基づいて『積算』してみましょう。
②来年度4月1日に住んでいると想定されるエリアの保育所の合格最低点を探索する・・①だけでは、家族の置かれた状況だけでは保育園に入れるかどうか全く分かりません。そこで4月に入るであろうエリアの役所の担当課に行き、そのエリアの保育所の過去3ヶ年程度の合格最低点を聞きましょう。ネット上では公表されておりませんが、担当者に直接口頭で聞くことにより教えてもらえることがあります(私の自治体では教えてくれました)。それで自分たち家族の立ち位置が分かります。大学受験で色んな大学の偏差値を知るみたいなものでしょうか。
重要なのは昨年度だけでなくその前年度も教えてもらい、推移(点数が徐々に上がっていっているのか、下がっていってるのか)を知ることです。後述の③と照査します。
③エリアの住所別人口統計を探索する・・自治体によっては、住所別人口統計(××町⚪丁目の粒度)を公表しております。そちらをネット等でダウンロードし、②で得た合格点推移を照らし合わせます。0歳から5歳までの人口が増となっているエリアと保育所の合格点推移の相関(といった大それたものでもないですが)を睨み、来年度4月1日の合格点を自分なりに『推定』します。『推定』結果と①の点数を比較すると、(望む望まないの希望的感情は一旦抜きにして)入所出来る可能性のある園が見えてくるかと思います。
上記結果を元に見学を行う園をピックアップします。乳児を見ながらの保活は時間という限られたリソースをうまく配分しないと、暗中模索で行っていては、身体的にも精神的にも大変な疲弊になると私は思います。自分の立ち位置を照らす事で限られた時間の中で少しでも効果の高い見学を行えるようにする事が大事だと私は思います!
④上記の園以外にも新設の保育所が無いか定期的にチェックしましょう。役所の担当の方へのヒアリングや、地域新聞や地域ジャーナルのネット記事、保育園建設の公告や入札情報などでチェックしましょう。もし自身の点数では現行の園は厳しくても、新設の場合はチャンスが大きいからです。