なぜ作品を作り続けなければいけないのか
※この記事は有料マガジン「YouTube、ストリーミングの海を泳ぐ」に収録していますが、全文無料で読むことができます。
自分自身、楽曲のマネタイズや自身のブランディングを教える(一緒に考える)授業を持っていることもあって、どうすればファンが増えるのか?ということを常日頃から考えています。
そのうち、揺るぎない答えの一つとして「定期更新」があります。作品を作り続け、一定の頻度で発信していく、ということです。自分は淡々と更新するのが苦手で、それでも振り返ってみれば月イチくらいで新曲MVは出していたのかな、と思います。MVも正直自分で時間を割きたいところではないので、最新作に至ってはビデオも依頼者様に制作していただきました。
宣伝はさておき、今日はなぜ「作り続けないといけないのか」「何故作り続けるとファンは増える可能性があるのか」ということについて少し考えてみたいと思います。
作品の多様性が広がる
作品を作り続ける魅力というのは多様性の広がりにあるのではないか、と思います。個人的に気を遣っていることとして、次に出す作品が今までのどの作品とも極端に似通っていない、ということを意識しています。
王道ポップなワンダーランドでアプローチできたリスナーさんは、この曲いいよ!とシェアをしてくれる(※ここで言うシェアとは、SNSに限らず、実生活なども含む)。シェアで聞いてくれた人がワンダーランドを聞く。広がっていく。
ところが、王道ポップが刺さらない人も世の中に入るわけで、もっと「動(うるさい)」な曲、「静(落ち着いた)」曲もバラエティーとして用意しておきます。「全部の曲がなんとなくいい」よりは、やっぱりどれかの曲が一つでも刺さったほうがアーティストとして認知されやすくなるような気がします。
自分の場合、動は「誰もいない街」「マスターピース」などがそれにあたります。
この曲はアレンジをギターを弾いている後輩に任せ、ドラムの打ち込みやボーカル処理、ミックスまでやってもらっています。
静は「月あかり」など。
twitterやライブでの反応を見ると、ハヤシユウのファン!というよりは、曲のファン!という方もちらほら見かけます。いつも固定の曲をリクエストしてくれるような方たちです。やっぱり人によって「マスターピース」のような激しい曲が好きな方もいれば、「月あかり」のように落ち着いて聞きたい曲をリクエストする方もいます。
それぞれのファンに刺さるような曲があってはじめてシェアされ、名前を広めてもらえるのではないか、と思いました。
(ちなみに、マスターピースは無名アーティストの新曲にもかかわらず、Spotify公式プレイリストに収録されました。Spotifyのスタッフには、「動」が刺さった、といえるでしょう。)
次への期待
作品を作り続けている(=定期更新をしている)と、やはりファンの方にとっては次の作品への期待が高まります。次は何が来るのか、何をやってくれるのか、それがわからないからこそ、興味がわきます。先がわかっているものってあまり惹かれないですけど、この人は何かしでかしそう!期待をいい意味で裏切りそう!という人についていきたくなりますよね。そういう存在を目指したいなと思っております。
この期待は、自分で自分自身にもかけているものであって、次はどんな作品を作ったらワクワクするのか、楽しいのか、驚いてもらえるようにできるか、そんなことを考えながらいろいろと制作をしています。
クオリティが上がっていく
最後に、これは当たり前といえば当たり前なんですが、作り続けることでクオリティもあがっていきます。僕が元気を出す方法の一つに、人気YouTuberの過去の動画を見る、というものがあるんですが、まぁまぁしょうもない出来なんですよね。この有名な人達にもぱっとしない時期があったんだ・・・!と謎に仲間意識が芽生えて元気が出ます。有名アーティストだと、きっとしょうもないライブをしている時期があったにしろ、過去の地方ライブハウスの映像とかって見つからないじゃないですか。その分YouTubeで活躍している人は全部残っているので嬉しい。
話はそれましたが、クオリティが上がっていく、特に前述の「多様性」を意識しながら制作していくことでどんどん作品の幅が広がっていき、クオリティも高まっていきます。
クオリティが高まれば、聴きたい人が増える。うん。がんばろう。
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