音楽配信ディストリビューターを変更してみる
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ハヤシユウです。1st作品集である『Summer Slumber』の音楽配信ディストリビューターを変更する手続きを取りました。
検索しても、「一度配信した楽曲のディストリビューターを変更した」ような事例が見当たらなかったので、ここにその記録を残します。
2018年3月 / Frekulで配信開始
最初の配信業者はFrekulさんを選びました。noteでも何度か書いていますが、収益還元率60%・配信手数料無料で楽曲配信ができます。一方で、国内屈強の配信業者tunecoreさんは収益還元率100%・配信手数料年額4,750円 (税抜)です。
つまり、一年の配信収益が8,708円(消費税10%で試算、4,750×1.1÷0.6)を超えない限り、Frekulでの配信のほうがお得、ということになります。当初は一年でその額を稼げる自信がなかったので、Frekulで配信スタート。
Frekulでの収益は半年後に確認できるのですが、なんと初月で3万円のスコア。期待はいい意味で裏切られました。
配信取り下げって怖いよね
その後順調に収益は増加し、一番多い月では25万くらいの収益がありました。ところが、還元率60%のサービスでは手元に残るお金は15万円、ということになります。それでもなぜしばらく配信業者を変えなかったのかというと、理由は二つありました。
一つは、Frekulの「無料配信」のおかげで配信に踏み切れた、ということ。Frekulのサービスがなければそもそも配信をしていなかったので、配信を後押ししてくれたという点で非常に感謝しています。そして、還元率60%を引いた残りの手数料がFrekulの収入になっているなら私はしばらくお布施を納めるぞ!と思っていた次第です。
もう一つは、単純に配信の取り下げが怖いということ。想定以上に再生数が回ってしまったせいで、一度取り下げをした場合にリスナーが離れてしまうんじゃないか?という恐怖がありました。今まで入れてもらっていたプレイリストから突如曲が消えたり、数日の間検索してもヒットしない空白の期間ができたりしてしまうかもしれません。
業者の変更は全然「あり」
以上の理由で今まで業者変更をしてこなかったんですが、さすがにそろそろ収益100%欲しい・・・と思って業者変更について調べてみたり、問い合わせを入れてみたりしました。
次に配信予定のTuneCore Japanさんに聞いてみたところ、このような回答をいただきました。思ったより業者変更に関してはラフというか、タイミング重複に関して以外は特段気にするところはないようです。
念の為、Frekulさんにも問い合わせてみました。
こちらも実にあっさりと、業者の変更についてご案内していただけました。とはいえ、配信取り下げのヘルプページには「やむを得ない理由がある場合を除き配信を取下げることはできません。」と書いてありますので、トラブル防止のための文面ではあると思いますが、あまり気軽に取り下げるのもやめておいたほうが良さそうです。
2019年9月末 / tunecoreで配信開始
予定よりも早く、9月17日頃に取り下げを確認し、tunecoreさんで9月19日頃に配信開始。
追記)
リンクコアのページなどは新しく生成され、以前のものはリンク切れになっていました。
旧)
新)
ただし、プレイリストの楽曲については一時的に聞けなくなるのみで、再配信をしたのち、そのまま使えるようになっていました。
(20/04/19 追記)
遅くなりまして申し訳ありません。数字が落ち着くまで半年ほど様子を見ていました。
再生数は変わらず
SpotifyやApple Musicのアーティスト向けページを見ると、再生数はこんな感じでほとんど変わりませんでした。強いて言えば停止してから元に戻るまで10日くらいかかり、しばらくの間は変更前より8〜9割の再生数に。ただしこれが
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