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「まずはメッセージで仲良くなりましょう」←?!

もう何度目かわからぬマッチングアプリに手を出した。・・・出したが、やっぱり一ヶ月でやめることになった。毎回毎回、同じ不満をいだいてはやめ、そして同じ欲求をいだいては再開してしまう。我ながら本当にアホな生き物だと思う。

さて、本日はそんな不満の一つ「まずはメッセージで仲良くなりましょう問題」についてのエッセイを書くことにする。

「まずはメッセージで仲良くなりましょう」

マッチングアプリでマッチするのもスペックの低い男性側からしたらまぁ一苦労ではあるが、マッチするまでの不満というものは特にない。こっちだって検索で条件絞っているし、顔で選んでいるから、お互い様である。

問題はマッチしてからのメッセージだ。本当にメッセージがつらい。メッセージで何がわかるというのか。こちらとしてはマッチしてすぐに「うぃっす〜!」と電話をかけたいところだが、女性のプロフィールを見ると定型文として「まずはメッセージで仲良くなりましょう」と書いてあることが多い。

情報量としては、「会って話す」>「音声で話す」>「文章で話す」のはずだが、最初からわざわざ情報量の少ない「文章で話す」を選んでいる。文章で仲良くなるってまじでどうするの???ドライな会話しかできないんだが???

マッチングという第一関門を突破したあと、待ち受けているのは「メッセージで仲良くなる」という第二関門だ。10人いいねして3マッチして1メッセージ成功したら確率いいほうだ。

青と白 UI ビンテージ レトロ Twitchのオーバーレイ

メッセージで仲良くなるなんてことある?

過去にアプリで彼女ができたときは、たしかにメッセージのやり取りから発展した。しかし、履歴が残っていないのでなんとも言えないが、メッセージの内容で仲良くなったとは言い難い。ただ文章の空気感があっていたのと、テンポが良かっただけだと思う。人間は中身のない会話で仲良くできる生物だ。

マッチングアプリ使う人へのアドバイスだけど、テンポはまじで重要。早く返事したらかっこ悪いとか思わず、気づいたらすぐに返信したほうが良い。返信が早いと、短い文章やくだらない内容でもラリーが続きやすいからだ。そうしているうちにもっと手っ取り早く連絡したくなるので、テンポがいいと「電話しましょう!」「会いましょう!」となりやすい。「共通の話題を話してみましょう!」なんてアドバイスもあるけど、それはきっかけにすぎず、重要なのはメッセージの内容じゃなくて、テンポと空気感のすり合わせ。内容はほとんど関係ないように思う。

メッセージはふるいにすぎない

とはいえ、メッセージ無しでいきなり電話だったり対面だったりというのは、さすがに相手の人となりがわからなさすぎる。マッチングアプリにはまじでデリカシーのない人とか混ざってるみたいだから、メッセージの一言目で失礼なやつだと思えばやっぱり無視したくなる。だから「すぐ会いましょう!すぐ電話しましょう!」じゃなくて、「まずはメッセージで!」というふるいの定型文を入れることでリスク回避ができる。

また、基本的にマッチングアプリは「同時進行」だ。10人と同時にメッセージをやり取りしている、みたいな状況にもなり得る。しかし多くの場合、ほしい恋人は1人だ。実際10人に会って1人を決めるのはしんどいので、メッセージの段階で2-3人にしぼりたいという気持ちもわかる。就活で言うなら、履歴書をパスして、作文で一次面接、みたいな状況だろうか。

きっと、定型文を書く側もメッセージで仲良くなれるなんて思ってないはずだ。ふるいのためのメッセージ、まじで誰も幸せにならない。

は?文章だけでも仲良くなれるが?

「文章だけでも仲良くなれる」というのは、個人的にかなり難しいと思うが、媒体によっては可能だと思っている。具体例をあげるなら、Twitter。わたしは過去Twitterで何人の友達をつくり、好きな人ができ、出会いを果たしてきたか、数え始めたらキリが無いだろう。なぜTwitterだと人と仲良くなれるのか、それを考えたらマッチングアプリのメッセ地獄の出口が見つかるのではないだろうか。

(1) Twitterは出会いを目的としていない

まず、Twitterはマッチングアプリではない。肩の力を抜いて利用することができるし、興味のある人を程よい距離感で観測することができる。

(2) Twitterは接触が多い

興味のある人をフォローすると、その人のつぶやき頻度にもよるが、毎日のように情報が目に入ってくる。少なからず「単純接触効果」で好きになってしまう。

(3) Twitterは取り繕わない

相手に好かれようとつぶやいているわけではないので、文章といえどもその人の性格や思想が色濃く反映される。もちろん、オープンな場所なので多少は気を使っていると思うけど。

(4) Twitterはどこまでも独り言である

前項と少し似ているが、誰に見せるわけでもなく、好き勝手情報を発信しやすい。

こういうどうでもいい情報がタイムラインに流れたりする。しかし、どうでもいい情報に異常に共感することがあり、「わかります!!注射の映像見て腕の良さに目覚めました!!」なんて会話が始まるかもしれない。おっと、これは自分の意見ではないのであしからず。

(5) Twitterはいいねで反応しやすい

リプをしなくても、いいねをするだけでも通知が行くので、相手の名前をよく見ることになるし、こういうツイートに共感してくれるのか、と親近感が湧く。いいねが多くもらえたらそれだけで好きになってしまう。

Twitterも大枠で見たら「文章だけで仲良くなっている」気もするが、実際にはこうしていろいろな要素が絡み合って、興味がわき、好きになり、意見を交換して、仲良くなっていくのだろう。

と、ここでTwitterの良さをまとめたところで、これがマッチングアプリの地獄の出口を照らしてくれるのだろうかというと、やっぱりそうではない。本質が違いすぎる。出会いが欲しくてTwitterを始めたら純粋にTwitterを楽しめないし、仲良くなって会うまでにかなり時間を要するので本末転倒だ。

やっぱり「出会いたい、恋人がほしい」という前提の共有はあると便利だ。どうしたらマッチングアプリはみんな幸せになれるのか。

とりあえず会ってみるマッチングアプリ

今まで散々書いてきたメッセージの悩みをふっとばすアプリもある。アプリ開発側も、わたしみたいなメッセージ難民を救う方法を模索している。メッセージをすっ飛ばしてまずは食事の約束を取り付ける『Dine』、一度恋人になってみて食事に行ってみるという『今日から恋人』など。わたしはDineを使ったことはないのだけど、今日から恋人の場合は間にコンシェルジュという仲介役の方が入り、一度3人でのオンラインミーティングを行う。そのおかげで、やべーやつと初対面で会う、ということは避けられる仕様だ。

やっぱり、とりあえず会ってみるというのはめちゃくちゃ楽。だけど、メッセージで空気感とかテンポのすり合わせが出来ないぶん、なんというか人種の幅にばらつきがでる。速度をとると、自分と価値観の合わない人とのマッチング率があがってしまうということだ。

マッチングアプリの最適解は?

メッセージ機能の不満を書くだけのつもりのnoteが、気づけば執筆一時間半、アプリの最適解というタイトルにまでたどり着いてしまった。

そう、わたしはここまで書いてアプリの最適解に気づいてしまった。

マッチングアプリでみんなが幸せになる条件は、(1)相性のいい人と (2)すぐ会えることだ。

一般的なマッチングアプリでは(1)を優先し、後述のDineや今日から恋人は(2)を優先している。この(1)と(2)を同時に満たせば最適解というわけだ。

会員招待制(紹介)マッチンググループ

そこで、わたしが提案するのが会員招待性のマッチンググループだ。仲のいい友達が、「あなたに合いそう!」と紹介してくれた人は、九分九厘仲良くなれる。そういう人たちの中で「恋人ほしい」モードの人を、少しずつグループに招待していき、グループのなか同士ではすぐに電話したり会ったりしてもOKというルールにする。紹介した人の紹介文章や、SNSなどへのリンクを張っておき、人となりを知ることができる要素もつける。紹介という担保があるので、やべぇやつはいない。紹介してくれた人とまずは3人で遊ぶ、とかも柔軟に対応できる。友人の友人は(1)相性の良い人である確率も高いし、担保があるので(2)すぐに会うことも容易い。

もちろんアプリ開発者もこんなこととっくの昔に考えているだろうけど、人数の少なさや審査の難しさからビジネスに繋げるのが難しく流行っていないのだろう。わたしが先陣を切って小さく始めてみちゃおうかしらね。

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