理想の暮らしを探す
最近、島への移住熱が高まっている。狙っているのは瀬戸内海で二番目に大きい島、小豆島。調べてみたら、空き家バンクでグランドピアノ付きの物件が3万円で出ている。リンクを載せると競争が起きそうなくらい素敵な物件だと思うので、ここは秘密にしておくことにする。
なぜ島に住みたいかというと、気軽に海が見たいから、というまぁまぁシンプルな理由である。地元の新潟にも島(大きな佐渡ヶ島、小さな粟島)はあるが、いかんせん日本海気候であり、冬はかなり厳しい。そんなわけでなんとなく西だな、瀬戸内海だなと思っていたところ、いろいろなピースがハマって実際に小豆島に行くことになり、その気候や環境にとりこになった。
もう一つネガティブな理由としては、東京はやっぱり疲れる。東京に出てきてすぐコロナ禍になり、どちらかというと人の少ない東京に住んでいたが、最近は緊急事態宣言の解除ですっかり元の暮らしに近づいてきた。いや、元の暮らし、知らんけども。ちょっとした用事で渋谷や新宿へ行くと、ただただ人を避けるのに疲れる。人が多いだけではなく、心に余裕がないのだ。スマホだけ見て真っ直ぐ歩く人、前を見てるけど「お前が避けろ」と言わんばかりにすごい勢いで突進してくる人、ちょっとぶつかりそうになると大げさに避けたりあからさまに嫌そうな態度を取る人、信号や進行方向の矢印を無視する人、もちろん全員ではないが、その存在はやはり目立つ。少しIKEAで家具を見たかっただけなのに、帰ってきたら心も体もへとへとだ。
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島に暮せばわたしは幸せになるのだろうか?理想の暮らしを手に入れられるのだろうか?この先ずっと島に永住できるのだろうか?
そう問われたら、わたしの答えは明確にNOだ。今までここが一番いい、と思ってきた居住の選択肢に結局長く住んでいたことはない。居住遍歴をあげてみるとそれはまぁひどい移り変わりだと思う。
①旧実家 → ②新実家 → ③島暮らし(粟島) → ④立ち上げシェアハウス → ⑤古民家シェアハウス → ⑥地元シェアハウス → ⑦一人暮らしとお店 → ⑧東京シェアハウス(下町) → ⑨東京シェアハウスその2(都会)・・・→ 西へ?
もちろん、実験的に住んでみよう〜というパターンもあるが、ここには長く住みたいと思っていたところ(④立ち上げシェアハウス、⑦一人暮らしとお店)も結果として10ヶ月〜20ヶ月くらいで終了している。
では暮らしが続かない理由は何か?単純な話で、理想の暮らしとはずいぶん違ったからだ。
理想の暮らしとは何か?
個人的に考える理想の暮らしは、「ストレスがないこと」「日光や自然を味わえること」「好きな人が近くにいること」の3点だ。
わかりやすいところでいうと、シェアハウスは「好きな人が近くにいる」にはなりやすいが、「ストレスがない」に持っていくのはかなり難しい。どうしても妥協する部分があって、少しのストレスは抱えつつみんなで共存生活をすることになる。
かといって一人暮らしをすると、「好きな人が近くにいる」がないので、めちゃくちゃ寂しい。隣の家とかに好きな人が住んでれば別だけど、島ではそういうのは難しいだろう。「⑦一人暮らしとお店」に住んでいたときは、徒歩圏内に「⑥地元シェアハウス」があったり、友人の家があったり、行きつけのお店があったり、毎日会おうと思えば会える生活だったが、どうしても気軽に行ったり来たりするのは気を遣ってしまい、誰にも会わずに終わってしまう日も多かった。シェアハウスでは強制的に毎日出会いがあるので良い。
ちなみに「ストレスがない」に関しては仮に一人暮らしだとしてもかなり項目が多くて、水回りがきれいとか、虫が出にくいとか、冬の寒さがきつくないとか、家賃や税金を無理なく払えるとか、ご近所さんに変な人がいないとか、それらをできるだけクリアしていくと「ストレスがない」になる。
人と住むことになると、ここにプラスして生活のリズムや掃除の頻度、交友関係、洗濯や食器洗いの問題、リビングの状態、いろいろなストレスが絡んでくる。わたしはシェアハウス生活が多いのでだいぶ寛容なつもりだけど、それでも暮らしを変えるたびに「あ、これはストレスだったんだ・・・」と発見することがあり、理想の暮らしに近づけるために頭の片隅にメモをしておく。最近気づいたストレスは「足音」だ。それに気づいたとき、今まで足音の大きい人と住んでいたことがなかったのだな、と思った。小さなストレスの発見はもっとたくさんあるけどここでは脱線してしまうので割愛する。
すべてを手に入れるには
先程あげた理想の暮らしのポイント「ストレスがないこと」「日光や自然を味わえること」「好きな人が近くにいること」だが、すべてを手に入れる方法があるとしたらあれかな・・・という解がある。
わたしのことを少なからず知っている人なら一緒に答えが出せると思う。いきますよ、せーの!!
\同棲生活/
そう、同棲生活だ。28年の人生において、シェアハウスに5軒住み、西へ東へ旅へ行き、それでも同棲生活だけは経験したことがない。付き合うなんて意味なくね?すぐ同棲したらええやん!って日々口にしている同棲生活信者なのに。同棲生活に、理想の暮らしの解があると信じている。ポイントを押さえていこう。
「好きな人が近くにいること」
これは圧倒的にクリアだ。なんなら、「愛している人が隣で寝ていること」という、「好きな人が近くにいること」のest - 最上級 -じゃないか。
次に、「ストレスがないこと」
シェアハウスでは住居のストレスに加えて、対人関係のストレスが増えると書いた。しかし同棲ではどうだろうか。まず、対人関係のストレス、これは関係性によると思うが、シェアハウスよりは確実に小さくなると思っている。あとは人数が2人なので問題はその都度話し合って解決してルールを決めていこう。自分がやっていないことは相手がやっているし、相手がやっていないことは自分がやっているのだ(3人以上のシェアハウスだと責任の所在があいまいになる)。文句を言うのではなく、「気づき」としてすぐに共有するようにすれば、それは楽しい発見になると思う。俺は同棲したこと無いけど、同棲生活をストレス無く楽しく過ごすのはまじで自信あるからね。
住居の問題に関しては、もはや一緒に楽しく問題解決をするデートのチャンスだ。○○壊れちゃったね、じゃあ一緒に買いに行こうか、とか、一緒につくろうとか、もうストレスの種じゃなくてハピネスの種じゃん。俺は同棲したこと無いけど、同棲生活をストレス無く楽しく過ごすのはまじで自信あるからね。
最後に「日光や自然を味わえること」
これは小豆島に住めば解決。穏やかな海が近いということの優先順位が高いだけなので、別に沖縄でも宮崎でもいい。でも瀬戸内の穏やかさと、都心へのアクセスの良さを考えると小豆島はかなりいい(神戸まで船で3時間、高松まで1時間。神戸まで行けば実質東京みたいなもん)。
日光は大きな窓のあるお部屋に住みたい。大きな窓は代わりに外気温を取り込んでしまうので、やっぱり寒いところはいやだ。新潟で生まれ育ったけど気候的には西がいい。
ということで、今のところ理想の暮らしをつくる最適解は「小豆島で同棲生活」でした!今日の自分の心のメモ終わり。
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