死なないで、なんて傲慢だ
死にたいと言った友達がいた。
私は本当に大切な友人だと思っているし、死んで欲しくはなかった。
友人は幸いにも今も生き続けていてくれているが、かつて生きて欲しいと言ったら友人は無責任だと怒った。
私は死ぬことについて考えるほどつらかった時、生きていて欲しいというただそれだけの言葉を存在理由の欠片として受け取るほどには、他者に評価も価値も委ねていた。だから「死にたい」という言葉を口にする友人たちにはいつだって生きて欲しいと願い続けているし、機会があれば口に出して伝えた。
それ