エクセルからNumbersに行ってエクセルに戻るという波瀾万丈なスプレッドシート人生の件
Apple熱という流行り病があります。
流行りといってもかなり前からある厄介な病です。
この病のタチが悪いところはそれがとても馬鹿げた事だという事に気づかない。これにつきます。
僕も以前この病にかかっていました。
きっかけは、iPodTouchです。
それからiPhone3GS、初代iPad、Macbook、MacMiniがサーバーのやつ等々、あっ!それAppleなんだ!と気づくといつの間にかクレジット明細票とともにその商品が手元にありました。
まあ費やしたお金は、買った機器を使いこなすことでペイすると思うのでそれはいいです。
でもそれはいいですとは言えない過ちも犯しました。
それのせいで膨大な時間をその過ちにつぎ込んでしまいました。
それってなに?って事ですが、僕はもともとWindows環境でエクセルのスプレットシートをたくさん作ってきたんだけど、それらの大半をNumbersに置き換えてしまった事です。
それもエクセルをひとつひとつNumbersで開いてちゃんと変換できなかったところを修正し別名保存するという手間がかかる作業をコツコツと行っていました。
当然Macでもエクセル使えるよ。という情報は知った上でです。
なんで馬鹿な事したんだ!って感じです。
そう、それがApple熱だったのです。
今考えると本当にアホとしか言いようがありません。
ちなみにNumbersってなに?って事ですが、もちろんギャンブルのアレではありません。
Apple製のスプレッドシートです。
今でもMacを買うとバンドルされています。昔はiWorkというパッケージの一員でした。
このNumbersは今でこそAppleらしいスプレッドシートと言えるのですが、iWorkの頃は散々なアプリでした。
例えば罫線。
セルの上下左右に線が引かれている状態で、下の罫線を消す処理を行うと右の罫線が消えてしまったり、またその右を消すと左の罫線が消えたり下が復活したり。。。、手に負えませんでした。
もしこれがWindowsのアプリだったらパソコンを投げつけていたかもしれません。でも当時はMacだからしょうがない。長い目で見てあげないと。と、こんな馬鹿げた現象をグッと我慢して使っていました。
(これもApple熱の時の幻覚症状です)
当然の事ですが、生産性なんてものは凄い勢いで下がっていったものです。
でも、継続は力なり。
Numbersに様々バグがあろうと挫けず使い続けていた事でNumber力は向上していきました。
Numbersはエクセルには設計上絶対にできない特長がありました。
それは、新規書類を空白で作るとわかりますがNumbersは白紙状態です。
それに引き換えエクセルは新規作成時、方眼紙のように複数のセルの集まりになっています。
これによって何が変わるのかというと、Numbersの場合エクセルの方眼紙のような複数のセルの集まりを複数作れます。
これはどういう事かと言うと、セル幅高さの違う複数のスプレッドシートを一つのシートにいくつでも作れると言う事です。
で、当然の事ながらその間のセルの値を複数のスプレッドシートで使うことができます。
エクセルだとこれができず、複雑なセルの結合を繰り返してレイアウトを作るってのが結構面倒な作業でした。
(でも電帳法のおかげで今後は印刷に適したシートを作る手間は減ると思うのでこれまでよりは楽になると思いますが。)
まあ一番の違いといえばここだと思うのですが、これってシートを作っているときは、なんかエクセルでできない事をやれている俺!と言う、例えるならばキントーンのCMの豊川悦司さん顔になれるので良いところだとも言えます。
けれど、実際そのシートを使っているときは、AというスプレッドシートからBと言うスプレッドシートのセルに移動しようとすると、矢印の押しっぱなしでは移動できません。
必ずマウスのクリックが必要となります。
これは地味にとても面倒です。
でも、まあエクセルにだってちょこちょこ腹の立つところあったしどっちもどっちか!とNumbersを使っていました。
ただ、もう進化はしないんだろうなぁと思っていたエクセルが数年前よりなんか進化している事を知りました。
僕が知らなかっただけかも?だけどピボットテーブルでフィルターされた結果の合計値をとる関数を知った時には腰を抜かしました。
ちなみに僕らのマイクロソフトのイメージはWindows&Officeという打出の小槌のおかげで経営者は「暇を持て余した神々の遊び」的な感覚で日々を過ごしていらっしゃると勝手に思っていました。
けれど、俺たちのバルマーさんからナデラさんに変わってからのマイクロソフトは面白味はなくなりましたが、なんか洗練された感じに変わってきました。
暇を持て余していた神々はどこに行ったんだ?って感じです。
と、いう事で僕は今後は、Numbersで作ったスプレッドシートをなるべくエクセルに変換しています。
なるべくなのは、前述したひとつのシートにたくさん作ったスプレッドシートをエクセルに変換すると、その複数のスプレッドシートがひとつひとつシートになってしまい見栄えも使い勝手も最悪になってしまいます。
それを以前は、Numbersに最適な状況にするために改変していたのですが、今、Numbersをエクセルに改変するその気力はありません。また、エクセルが便利になったと言ってもエクセルはエクセル。
エクセル熱というものが発症はしません。
なので、最近はスプレッドシートはNumbersとエクセルがごちゃ混ぜな感じになっています。
これで苦労するのは、目的のセルをアクティブにするのに各々ショートカットが違うことかな?
Macのエクセルの場合は「^+u」だしNumbersは「opt+enter」、WindowsPCの場合は「F2」。
時々間違えるけど、そんなにイライラしないものです。
時は、いつもイライラしながらパソコンを叩いていた馬鹿者をジェントルマンにしてくれます。
ということで、僕のスプレッドシート人生というか経歴は、エクセル、Numbers、時々Googleのスプレッドシート。というなんだかなぁという感じになってしまい今流行りの多様性に沿っているなぁ〜なんて思ったりしています。
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