ヨチヨチ母&息子 社会に出る<下>
2019年夏に息子を出産し、2020年7月から仕事復帰。復帰して早3か月が過ぎて、ようやく一息。このタイミングで、復帰前に感じていたこと(不安・期待)や、復帰後に感じたことについて、上・中・下の3回に分けて書きたいと思います。今回は、復帰後に感じたことについて。
上編はこちら。
中編はこちら。
復帰して、最初に感じたこと、それは
「大人と会話するって楽しいーーーーー!」だった。
約1年、よちよち息子は「あーうー」と何かを伝えようとしてはくれるのだけれど、そして、母も何とか理解しようと必死なんだけれど、会話というにはほど遠く…
だから、画面越し(テレワーク)ではあるけれど、誰かとスムーズにやりとりできることがすごく嬉しく、気持ちよかった!(海外で語学に苦戦していた留学生が、久しぶりに母国に帰国したような、ストッパーをかけないと、感情のままにべらべらと話してしまいそうな、そんな感じ?)
もう1つ良かったことは、出産前よりも、良い意味で肩の力を抜いて、割り切って仕事できていること。産休前の私は(当時は思っていなかったけど)、かなり肩の力が入っていて、今のポジションで認められることに必死だった。だから、残業も月40時間近いことも多かったし、1つ1つの仕事に全力でぶつかっていっていたし、体力も精神力も結構疲弊していることもあった。
でも、今は限られた時間の中で、いかに結果を出すかに集中するようになり、程よいプレッシャーの中で、仕事ができている。また、息子の生活リズムに合わせて生活することで、9時に就寝~7時に起床するようになり、心も体もとっても元気だ。あぁ、これが正常な状態だったんだなぁと。
どうして肩の力を抜くことができたのか?
それはやっぱり、息子の存在がすごく大きい。
以前は、仕事で認められること=自分が必要とされている証、だった。
でも、今は、自分が仕事でどんな大きな失敗をしようとも、息子にとっては私が唯一のおかあさんであり、そこは変わらないのだ、と思うと肩の力がすっと抜けた気がした。(本当はバリバリのカッコいいおかあさんが良いんだけどね!)
思い返せば、3兄弟の長女である私は、いつも「お姉ちゃんだからしっかりしなきゃ」「期待されたことを果たさなきゃ」と幼少期から思ってきた。
本当は、超がつくほどのうっかり者だけど、しっかりしているフリだけは得意で、生徒会に推薦されたり、サブリーダーに任命されたり…でも本当はすごく不安で、役不足にならないか怖かった。
そんな不安や怖さを、息子は取っ払ってくれたのかもしれない。
無条件に、私を認めてくれる存在。それに気づけたのも、仕事に復帰したからだと思う。
もちろん大変なこともあるけど(週末にお熱出した日の夜はドキドキだし、授乳しながら仕事の電話することも笑)、でも私としては、案ずるより産むが易しで、もしも仕事がしたいという気持ちさえあれば、大体は何とかなるのではないかなぁ~と。もちろん、大体のことは、誰かが何とかしてくれるわけではなく、自分で何とかしなくちゃいけないのだけれど。
最後に、今日ある小説家(元新聞記者)の方のインタビュー記事で印象的だったのは、その方が新入社員のときに上司から言われた
「やりたいことがあるなら、そのための環境は自分で整えなさい」という言葉。
これからもやりたい仕事を続けていくためには、環境整備はしっかりとせねば、と肝に銘じたのでした。
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