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普通ってなに?


以前、ネットニュースでこんな記事を見つけた。

世間では「ギフテッド」と呼ばれることもある、才能を持つ子どもたち。文部科学省は2023年度予算案で、彼らに対する指導・支援のために8000万円を計上した。今、日本における才能のある子の教育のあり方が大きく変わろうとしている。

東洋経済education×ICT



なんとなく、ギフテッド=IQが高い、ある特定の分野において突出した才能を発揮するという漠然としたイメージがあった。
しかし、中にはギフテッド=発達障がい、と誤解をしている人も多いようで、文科省が発表した資料などでは一切ギフテッドという言葉を使用せず、『特異な才能のある児童生徒』と表記しているようだ。


ん〜🤔でも『特異な才能の…』て何だか固すぎるので、ここでは『ギフテッド』でいかせて下さい。笑


ギフテッドと聞いてまずわたしが思い浮かぶのがさかなクン。
可愛い人ですよね、だいすきです。


さかなクンって魚類学者でありながら
イラストレーターでもあり絵がめちゃくちゃ上手なことは有名ですが、ハイハイ期の赤ちゃんの頃から絵のようなものを描いていたらしく…

さかなクンがギャー!と泣くと
母親が紙とペンを渡してたらしいです。笑
(それで泣き止んでいたというから驚き)



そんなさかなクンですが
小学生時代にお友達が描いたタコの絵をみて取り憑かれた様にタコにハマります。


『小学校2年のとき、僕が日直当番で今日の時間割を黒板に書いた後、席に戻ったんです。そしてノートを「パカッ」て開いたら、ノートいっぱいにすごい絵が描かれてある。ウルトラマンがビームを出しているところにタコが墨を吐いて反撃している絵を、友達が僕に内緒で描いていたんです。その絵を見た瞬間に、墨を吐いているタコに目が釘付けになってしまいました。まだ僕はタコを知らなくて、というよりも知っていたのかもしれないけれど、その絵から受けたインパクトがあまりにも強くて、それから寝ても醒めてもタコが大好きになっていました。 それからはタコ三昧の毎日になって、学校の図書室に行ってはタコのところを全て読みあさり、学校帰りには町の魚屋さんを覗いて「ああっ、タコだ~!!」って、ゆでダコをじっと観察していました。母親に「タコを買ってきて」とせがんで買ってきてもらったのですが、足一本の切り身だったので、「これはタコじゃないよ~~~。タコは8本足だよ~~~!」と駄々をこねて、結局、丸ごとのタコを買ってきてもらいました。そして一日中、その丸ごとのタコを眺めていたんです。休みの日は朝から晩までそのタコを眺めて、夕飯にはそのタコを料理してもらって食べる。そんな生活が、なんと約一ヶ月も続きました。もちろん、タコの料理は煮たり焼いたりといろいろな食べ方をしたのですが、でもよく家族が付き合ってくれたなあと思います。特に母親には、大感謝しています』

さかなクンインタビュー(2003年)三上敦子


この頃から、さかなクンはさかなクンだったんだなぁとクスッと笑ってしまいました。
あと、さかなクンのお母さん…
本当に素晴らしい。
一ヶ月タコ生活って…私には無理やわ!笑😂
頭が下がります…


『さかなのこ』
映画では井川遥さんがさかなクンの母親役を演じているのですが、個別懇談のシーン…いつみても胸にジンとくる…



《さかなのこ》劇中の先生と母親の会話

先生「授業中も魚の絵を描いて 授業に全く集中していない。 学校の勉強もきちんとやるように 家庭でもご指導できないか」


母親「あの子は魚が好きで 絵を描くことが大好きなんです。 だからそれでいいんです。」


先生「今のままでは全く授業についていけてません。 将来困るのはお子さんなんですよ。」


母親「成績が優秀な子もいて、そうでない子もいて、 だからいいんじゃないですか? みんながみんな一緒だったら、 先生、ロボットになっちゃいますよ?」


先生「では絵の才能を伸ばすために絵の先生をつけて 勉強をさせてあげたらいいじゃないですか?」


お母さん: 「そうすると絵の先生と同じ絵になってしまいますでしょ。 あの子には自分の好きなように描いてもらいたいんです。 今だって誰にも習わずに自分であれだけのものを描いてます。
それでいいんです。」 



私もこれだけ堂々と発言できる人になりたい…
さかなクンのお母さん、会ってみたいです…


そんな優しさで溢れた母親に伸び伸びと育てられたさかなクンの言葉を最後に…🐙


『人もお魚も個性があるから魅力的なのだと思います』


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