≪富士ヒルゴールド≫19-29年代別優勝レースレポート
どうも!877Bicyleです🍌
Mt.富士ヒルクライム2023の年代別
19~29歳で優勝しました!!!!!
優勝できるなんて本当に1mmも想像していませんでしたし、目標にもしていませんでした。マジで。
何故なら試走のベストタイムは64分台(料金所~)だからです。STRAVAやTwitter見てたら私より速い人がわんさかいます💦
したがってスタート前の目標は「63分台前半 & 8位以内入賞」ができたらと思い、ステムのタイム表にもそう設定していました。
試走 1回目 67:34
試走 2回目 64:39
それでは下記よりレースレポート始まります⇩⇩
レースレポート
前日~スタート前
前日は朝4:00に起床し、7:00~18:00まで富士北麓公園陸上競技場でブースの仕事をしていました。10:00頃まで強い雨が降っていて、身体が冷えて疲れました(笑) でも自転車仲間が沢山ブースに来てくれて、とても楽しかったです!気が付いたらあっという間に夕方になっていました。業務終了後19:00に帰宅しました。本当はVO2の短時間で脚の調子を見たかったのですが、早くご飯を食べて寝た方が良いと判断し、家の前の道でサラッともがいて終わりにしました。妻が「夜ごはん何作ればいい?」と数日前から私に聞いてくれてました。こういうサポートが結果に繋がっていると思います。
体重計にレース仕様バイクと一緒に乗ったら60kgをわずかに切っていました!今シーズン最軽量です。数か月単位でピーキングしたおかげか脚も軽い感じがします。
21:00にベッドに入りましたが、23:00に一度起きてしまいました。日中の仕事で日焼けしすぎて、体が火照り眠りが浅い感じです。そして、なかなか再入眠できません。水を飲んでなんとか寝ましたが結局2:00には起きて、もう寝るのを諦めました。3:00に予め買っておいたバナナ、蒸しパンを食べます。試走では残り3〜4kmでお腹が痛くなることが多く、レースの3時間前には食べ終わるようにしました。(実際レースで腹痛はおきませんでした。)その後ストレッチで身体をほぐして4:00に出発。
5:00に会場入りして3本ローラーでアップを40分ほど行いました。(途中ゼリーを1本補給)今回はパワーメーターと心拍センサーが無い仕様なので、感覚だけで脚を温めました。パワーメーターなしは賛否別れると思います。私の場合、過去に何度も走っていますし、試走も前月に3回行ったのでどれぐらいのペースが適切か分かっている上でやっています。あとデータを見すぎるとリミッターをかけてしまう癖があるので、あえて付ける方法を探らなかったというのもあります。
そして、世界のマチューも使っているNAQIのスタートオイルを3倍増しで脚と腕に塗りたくりました。これは温かくはならないのですが、雨・風を防いでくれるので、オーバーヒートせず4合目からの冷たい空気でも攣りづらくなります。Recommendなので詳しくは↓↓の記事をご覧ください。
スタート~1合目
6:00ぴったりに整列場所に行くと、既にたくさんの参加者が。知り合いを探したのですが全然見つからず、しばらくぼっちで100番あたりに並んでいると一緒にゴールド獲ろうと誓い合った「ぼーたく氏」といつもの練習仲間を発見しました。みんなで背中を叩きあってお互いに気合いを入れました!!!
先頭でスタートすると同着ゴールの場合順位が落ちるので、敢えて100番手あたりにしました。でも流石に後ろすぎると判断し、公園からスバルラインの交差点までに30人ほど抜いていきます。交差点を曲がってリアルスタート。最初から5倍以上でている感じで、ヤバいかもと思いましたがポジションを下げたくなかったのでしょうがなく踏みました。料金所を過ぎて、ちょっとずつですが前に上がっていきます。平坦区間は得意なゾーンなので更にここで前にでます。おそらく40番手ぐらいでしょうか。
STRAVA区間【料金所~1合目】までのタイムは試走ベストから-52秒
1合目~2合目
感覚的には既にデッドゾーン間近で、とりあえずキツイなぁって記憶しかないのがこの区間(笑) ここらへんから余裕無くてサイクルコンピューターを見るのをやめました!!タイム表より明らかに早かったのでこのまま行けばゴールドは確実と思ったのもあります。
LOOKにLightWeightを履いた黄色いウェアの方がトレインの横にでて緩やかな区間でどんどん前に上がっていました。私の脚質ともマッチしているので、付かせてもらいました。20番手程まで上がってこれたと思います。交代サインも出なかったので、単独タイム狙いの人かもしれません。個人的にはとてもありがたい。(ゴール後お礼を伝えました)
しかし!!さらに前の方では集団内でペースが上がったのか、警戒していた中切れが発生していました・・・。
STRAVA区間【1合目~2合目】までのタイムは試走ベストから-66秒
2合目~3合目
前の集団は70mぐらい先を走っています。今いるトレインでローテンションすることになりました。ちなみにここまで一度も先頭には出ていません。うまく立ち回れていたと思います。しかし、前のトレインも10人ぐらいいるので追いつける可能性は低いです。ここで集団内に「前に追いついたら熱いですね!」とか「餌が見えてますよ、エサが!」と声掛けをして周りにも頑張ってもらいました(笑) すると青白ウェア(ロードロ)の方が、スッと先頭に出てきて、「前に追いつけばいいですか!?」と仰るではありませんか。 お願いします!!と言ったらそこからダンシングし始めて超加速。正直上げすぎぃぃぃいいと思いながらも、なんとか番手で喰らいついてました。5月にVO2メニューをやっていなければ確実に千切れてましたね・・・。実際そのブリッジが強すぎて、私の後ろには付いてこられない人がいたと思います。
STRAVA区間【2合目~3合目】までのタイムは試走ベストから-48秒
3合目~4合目
先程のブリッジマンさんのおかげで、前のトレインに追いつきました。今回のキーポイントの1つ目です。しかも追いついたトレインは先頭集団でした。マジで奇跡!! 先頭ではにんにんさんが引いていて、筧五郎さんもいらっしゃしました。JETTの方が後ろに2人いて、追いついた瞬間に「死ぬほどキツイ!!!」と口からこぼれました。いつもの練習だったらオールアウト寸前のところまで来てしまっています。丁度追いつけたところが緩斜面の手前だったので、後ろについてから少しだけ休めました。とは言っても斜度が上がると、いつ千切れてもおかしくない位です。もう現実逃避したくなって、視界を少し狭めて痛みを散らしていました(笑)
40~44歳で優勝した大賀さんが先頭プロトンのメンバーの年代を確認してました←余裕ありすぎ!! ここで20代は私のみと分かったので、『優勝』の二文字を意識し始めました。
そうこう耐えているうちに大沢駐車場前のカーブがやってきました。ここのカーブが一番好きなんですよね。太鼓の応援隊のおかげでパワーアップします。駐車場を過ぎたら更にペースアップがあり、「え・・・マジかよ」と思いましたね。
STRAVA区間【3合目~4合目】までのタイムは試走ベストから-50秒
4合目~5合目(ゴール)
先程のペースアップでもう本当に瀕死状態です。というか一度死にました。途中で私は千切れて、もうここからはINEOS式マイペース走法だなと思ってました。最後の平坦も単独かぁとか弱気になっていました。そうしたら後ろの黄色いウェア(CARAVAN)の方が私を抜いて前に追いつこうといています。なんとかその方の後ろで踏みなおして付かせてもらいます。プラチナライダーのとつげきおうさんからのアドバイスで「4合目過ぎてから千切れたらメンタルが弱いだけ」の言葉を思い出し、気合いでペダルを回します。そのまま山岳スプリットスタートラインを越え、緩斜面になる前で追いついてくれました。ここがキーポイント2つ目。
しかし追いついてもなお、ピンチは続きます。ガスっていて気温が低くなり、ふくらはぎが両脚とも攣りそうです。ボトル補給はレース中何度か行うことが出来ていたので、試走以上の強度と冷えたことが要因だと思います。ここでスタート前に塗りたくったNAQIのスタートオイルが助けてくれました。追いついてからは、サドルの後ろの方に座り、ギアを上げることで使う筋肉を変えて緩斜面を耐えていきました。(ふくらはぎを使わないように)
そしてコーナーを抜けて残り4km。ここまで来れると欲が出てきて、どうせアタックかかるだろう奥庭駐車場までは付いていきたいと考え始めました。ここもあんまり記憶に無いですが、ずっと必死でした。奥庭の手前でアタックに備え一応ダンシングで入ると、あれ?誰も上げない・・・!! そのまま普通に付いていけて平坦区間にトレインで入ることに成功しました。6人ほどで2周ローテションしたと思います。長年平坦ローテ練を週1でしているので、ここは余裕でした。春日居朝練メンバーにも感謝。最後のトンネル手前で大賀さんが鋭いアタックで駆け上がっていきました。私はトンネル抜けてからダンシングで行けるところまで踏んでいきます。アタックした方の3mほど手前まで近づいたところで、フィニッシュラインを超えました。
STRAVA区間【4合目~5合目】までのタイムは試走ベストから-59秒
ゴールタイム:61分38秒
自己ベストタイム
総括
レースの流れが上手くはまって、運よく優勝できたと思っています。ただし、その運は追い求めた者にしか訪れません。脚力然り、メンタル、機材、作戦、どれが欠けても出来なかったでしょう。あと、私は個人TTよりレースが好きです。富士ヒルでは周りにたくさんの選手がいて、他の人に勝つことをモチベーションにしています。今回は特にブリッジしてくれる方が3人もいらっしゃたので、人の力を存分に利用して勝ち取った優勝です。(ついていく人の力量を判断する力も必要ですが。)したがって生粋のクライマーの方からは軽蔑されるかもしれません。でもこれが私の戦い方であり、レースだと思っています。ずっと先頭を引いていた、YouTuberのにんにんさんは間違いなくレースを作っていました。そんな強さも欲しいですけどね。あと、ゴール後に周りの選手と互いを称えあったときには感動しました。やっぱりレースは楽しいです。
↑にんにんさんのチャンネル。厚かましく後半にご紹介いただきました。
↑3合目付近で私たちを前集団まで引き上げてくれた方の動画
最後に支えてくれる家族、一緒に練習している仲間、職場、台風後になんとか開催してくれた大会関係者様、全ての関わっている方に感謝を申し上げます。
使用機材
自転車
フレーム:FATOR Ostro V.A.M.
コンポーネント:SRAM eTap AXS HRD 1×12s 46×10-33T
ホイール:ZIPP 353NSW Tubeless Disc
タイヤ:Vittoria CORSA PRO TLR 28c 前後4.0bar
ハンドルステム:Black Inc
サドル:Prologo NAGO EVO CPC NACK
ペダル:SpeedPlay
バーテープ:SRAM Red Bar Tape
ボトルケージ:SUPACAZ Fly Cage Ano
チェーンオイル:Morgan Blue FM Oil
ウェア類
ヘルメット:LIMAR AIR ATLAS
サングラス:Scicon AEROSHADE 調光
ワンピース:Castelli Sanremo 4.0 Speed Suit
グローブ:Castelli Rosso Corsa Pro Glove
ソックス:Castelli Rosso Corsa Pro 15 Sock
シューズ:GIRO FACTOR TECHLACE
その他
サプリメント:Amino Saurus ローディングサウルス
ボトル:ACTIVIKE スピードウォーター
ボディケア:NAQI スタートオイル、スポーツジェルR、マッサージローションスポーツ