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葬送のフリーレンが壮大なグリーフケアの物語だった


葬送のフリーレンのアニメをなんとなく観たら
壮大なグリーフケアやっていて看護師ぼくはひっくり返った



僕は数年前に終末期ケア専門士の資格を去年取ったんですよ。なんでかというと今まで外科病棟、内科病棟、救命センター…病院のいろんなところで働いてたくさんの患者さんの死に立ち会ったんです。
そこではいろんな最期があってそこでできるケアについて考えていて。じゃあまずは勉強しようと思って、最低ラインの知識をまずは得ようと受験したんです。
看護師の資格はじめなんでもそうですが、資格を得たところからがスタートなんですよ。


そんな終末期ケアでも大切な分野
「グリーフケア」

それは身近で大切な人の死などに伴う悲嘆への癒しともいわれています。
患者さんを看取る家族へのケア、大切な人を失った自分への癒し。
そういう学問に僕はたいへん興味があるんです。
終末期ケア専門士の資格をとったあとも仕事で何人もの患者さんを看取りました。それはとても大切な体験です。

ある日、なんとなく配信で葬送のフリーレンを作業をしながら観ました。

とんでもない。

開けた口が塞がらず頭を抱えしばらくなにも手につきませんでした。

この物語の主人公の旅が壮大な「自分へのグリーフケア」でした。

しかも本人はあまりその自覚がない。
なんてことだ。助けてくれ。とんでもない作品を観てしまった。

すきです。


葬送のフリーレンを看護師が見たらやばすぎて頭をかかえた



※これはただのいち病棟看護師僕の読書感想文です。大袈裟なのはオタク特有のアレです


緩和ケアを行なっている人たちと「グリーフケアを学びたいと思ったら
まずこの作品『葬送のフリーレン』
を浴びてもらう」という話で盛り上がった。

フリーレンはじわじわ広がる巨大感情の物語なので金曜ロードショーでやるもんじゃない。

なんてことしてくれるんだ感情の過剰摂取すぎるが?!

フリーレン、一見すると初めからレベル100みたいな主人公が弟子たちを連れて旅をするみたいなファンタジー作品なのだけれど、壮大なグリーフケアの物語であった。

仲間が死別してフリーレンは涙を流すが、本人はなぜ自分が悲しむのか理解できていなかった。

大切な人が亡くなった時残された人は

ショック期

喪失期

閉じこもり期

再生期

の4段階を経ていく。

フリーレンの物語は過去を振り返り、
未来を見据えて前に進む癒しの物語だ。

看護師をしていると同じような家族に出会う。
悲しみをかかえながらも前に進む家族に寄り添う。
そういうケアをしている。

それを自分から、仲間との関わりで自分でケアをしていくフリーレンはすごい。
そういう喪失を体験した人の癒しの過程を体験することができる物語だ。

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