フェル先生

1970年代、たぶん横浜に住んでいた頃……
小学校の昼休みに校内放送で流れてきたマザー・グース

朗読の合間に音楽が挿入されているレコードで
スピーカーから聞こえてきた詩は、子供らしい口調に名調子。

たった一度聴いただけ。それなのになぜか、そのフレーズは一字一句ほぼ正確に(※)、記憶に刻み込まれていた。

フェル先生 ぼくはあなたがきらいです
どういうわけか きらいです
でもたしかです まったくたしか
フェル先生 ぼくはあなたがきらいです。

SNSのタイムラインを埋め尽くした谷川俊太郎さんの訃報から
マザー・グースも翻訳されていたと知り、もしやと調べてみたら、やっぱりそうだった!

谷川さん、ぼくはあなたの訳詩を50年も覚えていました。

哀悼

※ 「でもたしかです」を「でもたしか」と覚えていた

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