Toothbrush Holderを作る実験
実験条件
Fusion360でのデザインコンセプト
歯ブラシホルダーがお題でした。
しかしながら、よいアイデアがわきあがらず、苦肉の策でコップの手の部分に歯ブラシが立てられるようにしました。日本人ならきっと、家族とはいえ別々のコップを使いたいだろうという思いで、コップに歯ブラシを一本だけ立てられる構造に。苦手のForm機能をつかったりしながらなんとか形に仕上げた試行錯誤の様子をご覧ください。
試作1
デザイン
第1試作は非常に単純な形状にしました。(決して作り直しをはじめから意図していたわけではないのですが)
今、工程を見てみるとまだまだ無駄が多いと思います。
まずはスケッチします。上底面のスケッチは不要でした。正面から見た輪郭と手の部分をスケッチします。
ボディ部分を回転で作ります。
Formで先にスケッチした手の部分を回転させ、そのあと押したり引っ張ったりします。
特にこだわったのはここ。薄っぺらく見えているのは、元のスケッチ。(実際は試行錯誤の中で生まれた余分な工程で作ったサーフェス部分。)
見てみると軸がゆがんでいます。
言いたかったのはそれではなく、歯ブラシを受けられるようにおわん型にしたことです。面が滑らかでないのが残念です。
Formで造形した後、両側が解放されているのでパッチでふさぎます。
さらに、ステッチすることでソリッドにします。
歯ブラシを通すための穴をあけます。
ボディにシェルをかけ、フィレットをかけたりして出来上がりです。
念のため、スタックできるかどうかをジョイント機能を用いて確認します。色まで付けたのに紅白になっているセンスのなさは残念ですが、一応カッコつけです。ジョイントを用いたのは、別のプロジェクトでジョイントがうまく使いこなせず、なので使ってみたというのも理由です。
スライス
特に工夫したところはありません。プリント時間短縮のため(応募締め切りまで時間がない......)0.6mmノズルを使用することとしました。
試作結果と考察
プリントした結果がこんな感じです。歯ブラシの柄が手に収まっています。ボディの口部分(人の口にあたる部分)は凸凹しているので工夫したほうがよいかもしれません。
柄が収まるといいつつ傾けると落ちます。また、手とボディとのバランスが悪い感じがします。なので再デザインすることにします。(応募締め切りまで時間がないのに)
このようなシンプルなデザインでもダウンロードしてくださる方がいらっしゃるのはありがたいことです。以下にリンクを張っておきますのでご興味がありましたらどうぞ。
試作2
デザイン
先の反省を生かして、歯ブラシの柄を受tける部分を深くするようにしました。また、手の部分にデザインを盛り込んで、歯ブラシを突っ込む穴もハート型にしてみました。それ以外は大した工夫はなしです。
見直してみたら、そんなことはありませんでした。手の部分が人の手になじむようにいろいろやっていました。Formは思ったように動かせないので、何度もあきらめかけながら形作ったものでした。こちらもFormでスケッチを回転させて原型を作ります。
回転させただけだと薄っぺらくなってしまうのでおしたり引いたりした記憶があります。ボディとの接合部はそもそもスケッチで強度を得られる形状にすればよかったのかもしれません、いまさらながら。わきの部分がすっとボディに溶け込む形状にしたかったのですがそこまではできませんでした。でも、歯ブラシを受ける部分をぐっと深くできたのはよかったかと。
着色もしていないので無機質ですがこんな感じの仕上がりです。
スライス
こちらも特に工夫したところはありません。可変レイヤー高さで手の下の凸部分を密にしたぐらいでしょうか。こちらはプリント時間が約4時間です。
試作結果と考察
プリントした結果がこちら。試作1と重ねてみました。
現在は会社で使っています。
歯ブラシの柄はしっくり収まっています。一方で、うがいをするにしてもそれほどの水は必要ないので必要以上に大きかったかなという感じはあります。そのまま縮小するとスタックできなくなりますので、これが壊れたら再設計してもう少し小さくするつもりです。
シームが汚いことも反省点です。
Prusaslicer2.4.1で改善されたと思ったのですがそうではないようです。麦茶さんとかけるさんのライブの中でもシームに関する質問に答えられていました。(33m17s)次回は、シームに関する試行錯誤でしょうか?
なぜかこちらはどなたもダウンロードしていただけませんが、Collectionに追加していただいた方がいるようです。prusameterを稼ぐため?
面白いです。こちらもデザインをアップしましたので、よろしければどうぞ。
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