3Dプリントにおけるサポートを減らす実験
このデザインが素敵だ!と思いプリントしようとしましたが、内部のサポートが多すぎ!と思い設定をいじってみました。デザインはこちら。素敵でしょう!
まず、何もしない状態でスライスした結果がこちら。PLAでプリントしますので、すでにオーバーハングの閾値を30degreeにしているのですが、それでも13時間かかります。
次に、内部に空洞の構造体を入れてみました。これは、モデルをFusion360に取り込み、内部の形状にざっくりとあわせた形としています。これを入れることにより、時間をざっくり1時間減らすことができました。
さらに、しっぽの部分のインフィルは不要という判断で、インフィルを取り除く設定としました。これによって、さらに30分ほど時間短縮ができました。
結果的に、13:03→12:19(-0:44)→11:52(-0:27)への短縮ができました。
作業時間を考えると???という短縮度ですが、大きなものをプリントするのであれば有効かと。
ちなみに、最終的なスライスモデルはこんな感じです。
ご興味のある方にはプロジェクトファイルごと共有しても全く構わないのですが、こちらでの共有が可能かどうか(ライセンスなどルール的に)わからないので、興味のある方はコメントください。できれば、ここで共有するのがいいよ!というアドバイスを頂けると嬉しいです。使用しているのがPrusaMiniですので、Prusaのサイトでの共有ができるとよいかなと思います。
最終的に出来上がったものがこちらです。頭のてっぺんのレイヤー高さをいじっているので、結果的に14時間ほどかかりましたが。
こちらが内部スカスカ(インフィル0%)のフェイクサポートです。
下から見るとこんな感じで入っています。
今回学んだこと
PrusaSlicerにおいて、時短のために”垂直壁の高さを確認する”をオフにしたら頭部がすかすかになりました。左側の感じです。こちらで関連の情報を見ることができます。日々勉強です。
https://help.prusa3d.com/en/article/layers-and-perimeters_1748#ensure-vertical-shell-thickness
また、内部のフェイクサポートを有効にしたかったのですが、Fusion360からまとめてエクスポートして、パーツの分離ではなくオブジェクトの分離にしてしまうと、フェイクサポートの内部に外側(Cat本体)のサポートをつけようとしてしまいました。ということで、パーツとしての扱いとオブジェクトとしての扱いの違いに気が付きました、という落ちです。