TPUへの挑戦 スマホケース
これまで幾度となく、TPUに挑戦してきました。それでも、First Layer Calibrationがうまくいかず、断念してきました。
エクストルーダとヒートブレイクを交換した後も、First Layerがうまくプリントできませんでしたが、Prusa日本グループにてえどさんより情報をいただきましたので、時間のある昨日(1/11 勤務先は出勤日。私は休暇をいただきました!)、試してみました。
実験環境
ノズルはこちらのものを用いています
フィラメントはこちらです
デザインはこちらから入手しました。
First Layer Calibration
9つの条件でFirst Layer Calibrationを実施しました。
温度は240℃。先にTempTowerをプリントして温度条件を決めておけばよかったと反省。
プリントの順番は図示した通りとなります。
ちょっとわかりにくいので拡大します。
TempTowerの結果
TempTowerをプリントしました。
結果として、225℃を最良条件としました。
TempTowerをTPU版に作り変えましたのでPrusa Printサイトにアップしましたのでご参考まで。
プリント結果
225℃にてスマホケースをプリントした結果を示します。
これまでの苦悩が何だったのかと思うぐらいうまくプリントできています。
まだ、エクストルーダの締め付けの定量化ができていませんので、いずれは締め付け具合とプリントについて、またFlow Rateをスライスデータに反映させた形にしたいと思います。
考察
非常にしっかりしたつくりになっており、初めてのTPUでうまくいったことに感動しました。
一方で、純正ケースと比較すると、背面が厚すぎてマグネットタイプの充電器にくっつかない(車内での充電)という問題が発生しています。
また、両横の切り欠きが大きく、側面のむき出し部分が大きいのが気になります。現在、背面の厚みを約3mmから1.5mmに削るとともに、横の切り欠きを小さくするための改造中です。