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TPUへの挑戦 スマホケース

これまで幾度となく、TPUに挑戦してきました。それでも、First Layer Calibrationがうまくいかず、断念してきました。
エクストルーダとヒートブレイクを交換した後も、First Layerがうまくプリントできませんでしたが、Prusa日本グループにてえどさんより情報をいただきましたので、時間のある昨日(1/11 勤務先は出勤日。私は休暇をいただきました!)、試してみました。

実験環境

実験環境: 3Dプリンタ Prusa Mini+
      ノズル:0.4mm
       (0.4mm V6 Nozzle, Sharp)
      ノズル交換時期:2021年12月8日
      エクストルーダ: Bondtech社
               IFS™ Extruder for Prusa Mini or Mini+
      フィラメント: RepRapper TPU
      デザイン: Prusa Printからダウンロード

ノズルはこちらのものを用いています

フィラメントはこちらです

デザインはこちらから入手しました。


First Layer Calibration

9つの条件でFirst Layer Calibrationを実施しました。
温度は240℃。先にTempTowerをプリントして温度条件を決めておけばよかったと反省。

First Layer Calibration(実際は、Live Adjust Zの条件)

プリントの順番は図示した通りとなります。


First Layer Calibrationの結果

ちょっとわかりにくいので拡大します。

No.1 z=-0.5 ちょっと押し付けすぎの気がします
No.2 z=-0.55 左上などさらに悪化した感じ
No.3 z=-0.45 改善方向に向かっています


No.4 z=-0.4 ふっくらした感じで、No.3とどちらにするか迷います


No.5 z=-0.35 かなり浮いてきた感じがします
No.6 z=-0.3 表面が凸凹してきました
No.7 これ以降、Flow Rateを100に下げました。Z=-0.3 かなりスカスカな感じで密着していないです
No.8 Z=-0.4 Flow Rate 105と比較して、スカスカです
No.9 同じく、Z=-0.4 Flow Rate 105と比較して、隙間が空いている感じです。

ということで、Flow Rate:105、Z:-0.4を採用しました。

TempTowerの結果

TempTowerをプリントしました。
結果として、225℃を最良条件としました。

前面
背面

TempTowerをTPU版に作り変えましたのでPrusa Printサイトにアップしましたのでご参考まで。


プリント結果

225℃にてスマホケースをプリントした結果を示します。
これまでの苦悩が何だったのかと思うぐらいうまくプリントできています。
まだ、エクストルーダの締め付けの定量化ができていませんので、いずれは締め付け具合とプリントについて、またFlow Rateをスライスデータに反映させた形にしたいと思います。

上面
裏側
横から見たところ

考察

非常にしっかりしたつくりになっており、初めてのTPUでうまくいったことに感動しました。
一方で、純正ケースと比較すると、背面が厚すぎてマグネットタイプの充電器にくっつかない(車内での充電)という問題が発生しています。
また、両横の切り欠きが大きく、側面のむき出し部分が大きいのが気になります。現在、背面の厚みを約3mmから1.5mmに削るとともに、横の切り欠きを小さくするための改造中です。

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