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エンベロープカッターの製作

先週、今週エンベロープカッターの条件出しをしていました。というのも、仕事でうけとった封筒を面倒だからと指で開けていたのですが、美しくない!美しさにこだわることはないのですが、こういう時に3Dプリンターを使わずしていつ使う?ということでエンベロープカッターを作ってみました。私の手にすっぽりはまる小さいサイズ、引き出しに入れても邪魔にならない、をコンセプトに。

試作1


OLFAの刃をスリットから入れてぽきっと折って使用する仕様です。下の図のひし形がOLFAの刃2つ分となります。右側からカッターの刃を出して本体に挿入し、刃2つ分入ったところでぽきっと折る感じです。

本体とカッターの刃と封筒をスライドさせるスリットの関係

全体の寸法感など以下の通りです。

出来上がったものがこちらです。醜いのですが、隙間からカッターの刃がはいていることがわかります。この図の場合には、スリット(前面)下側から封筒を差し込んでスライドさせると封筒が切れる仕掛けです。

Fusionモデル
試作1実物

結果はNGでした。カッターの刃と紙の角度がよろしくない、という結論になりました。うまくいかない、だから面白い!

試作2


試作2ではカッターの刃の角度にこだわりました。これによって、封筒をスライドさせるスリットが面に差し込まれることになりました。

カッターの刃は封筒に対して45度
Fusion360モデル

結果は、切れるには切れますが、面に入ったスリットの角がボロボロに。美しくない!ということで再トライです!

試作2実物

試作3


あえて立方体にすることをやめました。逆に指に引っかかってよい感じです。

カッターの刃と本体とスリットの関係

どちらに刃がついているかわからない、ということで入口を少し開口させることで向きがわかるようにしました。

Fusion360モデル

残念ながら、Prusament PLAを使用したものを同僚にプレゼントしてしまいました。また後日作成して写真を撮ります。
こちらは、刃の角度にもこだわっておりとても良い切れ味です。
Overture PLA(White)でプリントした作品がこちらです。まだカッターの刃は入っていません。

Prusaのサイトにモデルetcアップしましたので、よろしければご利用ください。stlが必要!とかであればコメントなどでご連絡いただければそちらも共有します。(力尽きました)


試作4


別の同僚から、小さすぎるので大きいほうが手にフィットするといわれて作り直したのがこちらです。カッターの刃を差し込んで折りたい!という願望の下、楕円をキープすることができませんでした。こちらのモデルは、スリットが上部にありますので、本体を左手で抑えて上部のスリットに封筒を滑らせるタイプです。
スライドさせる向きを意識したくない!とのことでしたので、刃を二つ入れました。

設計図
Fusion360モデル
真ん中の指をあてるエリアの凸っとしたのが気になります

こちらは十分使えました。
同じく、Prusaのサイトにモデルetcアップしましたので、よろしければご利用ください。stlが必要!とかであればコメントなどでご連絡いただければそちらも共有します。


完成品

こちらが最終形です。やはり、本人としては小さいほうがよい!印刷時間も短いし!ということでこちらのモデルを最終形としました。
試作4と同じく、刃は2つ入れられるようにしました。また、わかりにくいですが、刃ができるだけ奥まで入る(=刃が浮いて封筒が切れないことのないように)刃を挿入する箇所を面取りしています。また、こちらもモデルを見ていただくしかないのですが、刃が抜けないように入り口付近のスリットを一部狭くしています。


設計図
Fusion360モデル
完成品実物(カッターの刃未装着)

同じく、Prusaのサイトにモデルetcアップしましたので、よろしければご利用ください。stlが必要!とかであればコメントなどでご連絡いただければそちらも共有します。

いかがでしょうか?
ちなみに、完成品は34分、1時間16分でしたので、私なら小さいほうをとります。

そして、こだわりとしてこちらのカッターの刃を使用しています。


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