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指輪を作る実験

PrusaPrintにて、毎週短期のコンテストがあります。作りたいものが尽きるわけではないですが、制作のモチベーション維持にコンテストにできるだけ参加したい!と思ったわけです。
今回のお題は”ring"となります。陶芸をするし(最近していないけど)ということで、指輪をすることはありません。買っても、もらってもなくします。残念。
ということですが、お題をいただきましたのでいくつか作ってみました。

コンテストサイトはこちら。是非チャレンジされてはいかがでしょうか?とはいえ、もうすぐ応募締め切りの時間です。今は、ボトルオープナーのコンテスト、transporationのコンテストが開かれています。私は一回何も思いつかずさぼりましたが、できる限りの皆勤賞(すでに一回欠席..…)を狙っています。

実験条件

目的:ringの制作
実験日:2022年2月19日
実験環境: 3Dプリンタ Prusa Mini+
      ノズル:0.25mm、0.4mm
      ノズル交換時期:2022年12月8日(0.4mm)
      フィラメント: Longsell社 シルクゴールドPLA
              RepRapper PLA 黒

Fusion360でのデザインコンセプト

Fusion360を使用してデザインしました。
2種類のデザインとしました。

  1. デザインのこだわりは、ittalaのカステヘルミデザインです。水滴がついているような何とも言えないデザインが好きで、Finlandに行くとよく連れて帰っていました。最近は全く行けていないですが。0.25mmノズルを使ってどこまで再現できるのか、サポートテストをしていないので条件出しがされていないのですが、一か八かでやってみました。

  2. 2つ目のデザインは、2色のフィラメントを手動で交換することによるものです。配置を横にしたり斜めにしたりして表情を楽しみました。

試作

実は何度か試行錯誤したのですが、締め切りまで時間がなかったことから最終バージョン(最後にもう一つ作りましたがうまくいかなかったので、コンテストに応募したモデル)のみ記録に残します。

デザイン1

できがったデザインはこんな感じ。

レンダリング結果

なかなかよさそうです。(自画自賛)デザインは、円周を描画し、サーフェスからシートメタル化して、平面に展開し、表面に球を張り付けて裏側の余分な部分をカットして元の円周に戻しました。裏側の余分なところを削除しないとシートメタルの際折り曲げができなかったりといろいろトラブりましたが何とかデザインできました。サイズを変えられるようにしたつもりですが、球は長さなど変えると吹っ飛ぶことが多いので、面を作成して半円を描き、回転させたほうがよさそうな気がします。デザインができましたので、早速プリントすることにしました。

スライス

特に工夫したところはありません。細かいデザインですので、0.25mmノズルを使ったことぐらいでしょうか。

試作結果と考察

サポートもサクッと外れてくれました。
プリントした結果がこんな感じ。

指にはめたイメージがこんな感じ。きれいな指でなくて残念です。

反省点としては、先にも記載した通り、サイズが変わってもドットの位置が変わらないようにすべきだったかなというところです。小指にしかはまらない、ひとえに指が太いからです。20年前は同じサイズが左指の薬指に入ったのですが。(いただいた指輪のサイズではありません。右と左は違うんだなという実感があったことを記憶している、それだけのことです)

こちらからダウンロードできます。

デザイン2

こちらはかなりシンプルな作りにしています。何も面白みがありません。

スライス

同じstlを、そのまま横に置いたもの、15°傾けたもの、30°傾けたものの3通りとしました。

実際にスライスしたのがこんな感じです。3つプリントしても33分だそうです。しかしながら、途中で何度もフィラメント交換をする手間がかかります。普通ですと、OctoPrint+Spaghetii Detective(スパゲティができたら教えてくれるアプリ)にお任せなのですが、途中でフィラメントを交換する系のデザインは、タイムアウトになって継続ができないことがわかっていましたので、今回はgcodeをUSBメモリで物理的にやり取りするしかありません。(実際には、すっかりこのことを忘れていて、Octoprintで開始してしまいました。タイムアウトにならないように目の前で対応している特にトラブルは発生しませんでした。途中で食事を挟んだのですが、その際はポーズをしておけば、後ほど再開できました。要は、タイムアウトにならないようにしたらよいということでしょうか?であれば、フィラメントチェンジの前にポーズを入れるコマンドを入れてくれればよいのに、そんなのあれば。そのうち調べてみます)

試作結果と考察

シンプルなモデルはこのようになりました。スライス結果のうち、奥にあるものです。色の組み合わせのセンスのなさは、残念なところです。

3つ並べたのがこちらです。15°傾けたものより30℃傾けたもののほうがよい感じです。Color Changeの間隔をランダムにしましたので、それもよい感じです。


ファイルなどはこちらにありますので、よろしければダウンロードしてお使いくださいませ。

Happy Printing!


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