ワイングラスへの飽くなき挑戦(その1)
ワイングラス制作に挑戦しようとしたきっかけ
Vaseモードでの花瓶作成への挑戦を無事終えました。詳細は、別の記事をご覧ください。ある日、こんなYoutubeを見つけました。衝撃でした。花瓶のデザインがどれだけ大変だったことか。
何度も試行錯誤したうえで、これだけの履歴が残っています。もし、設計の過程にご興味のある方がいらっしゃれば共有します。とはいえ、設計を始めて2か月ほどでたどり着いたものですので大したことはないですが。
そもそも、私の3Dプリントの目的は、陶芸の原型を作ることでした。卒業制作(第2の卒業)での作品は石膏型やろくろを使って酒器を作りました。年度でのワイングラスは首が傾いたり首で曲がってしまったりと、苦労の連続でした。ワイン好きということもあり、ワイングラスへの執念があったのかもしれません。
Form機能にトライ
先に示した、Fusion360を使用してForm機能によりワイングラスを設計する例は非常に刺激的でした。ということで、同じようにForm機能を使ってみることにしました。
これまでどうしてForm機能をつかってこなかったのかというと、寸法で形を決めることにこだわってきたからです。原図は手で書くとしてもそれを正確にトレースしたい、と思っていましたが、Form機能はそのスタイルには合わず、手を動かしながら形作っていく、まさに粘土細工と同じです。私にはセンスがなく、初めに頭の中で組み立ててから形にしていきましたが(重みなどで思うとおりに行かないことばかりですが)、センスのある人たちは”勝手に手が動く”といいます。そういう人たちにはForm機能がぴったりと思いました。ただ、花瓶を作った時にはサーフェス機能を用いて設計しましたが、設計に時間がかかったので、あえてForm機能で設計してみよう!とチャレンジしたのです。
Formモードでの苦労の跡は全く見えませんが、手数が減っていることがわかります。ただし、よくよく見てみると、実は対称になっていないのです。おしたり引いたりしているときになぜか一部だけが引っ張られたりして、上から見ると微妙にバランスが取れていなかったりしました。それなので、少し編集すると対称性が失われていないかを綿密にチェックしました。また、初めのバージョンでは、適当に見ながら形作っていきましたが、理想の寸法に合わせた補助線を引いたりすることで、
実は並々ならぬ努力(設計技術が未熟なため)をして、ワイングラスが無事出来上がりました。
PETGでのプリント
こちらは、RepRapper PETGでプリントしたものになります。
プリント時間は4:42と時間がかかりすぎるのが難点です。
PLAでのプリント
PLAでプリントした理由は、いずれは食器用素材を使いたいと思ったからです。実は、先日のBlack Fridayで割引がありましたので調達済みです。こちらでプリントすることを画策中です。
FDA適合、まではいきませんが。
できあがりがこちら。腰のあたりのカーブなどいろいろ工夫をしました。
同じく4時間半ほど要しました。
ということで、Vaseモードでプリントしたい、という気持ちを持ちました。
Vaseモードでのプリントへの挑戦に続く..…
途中段階ですが、モデルをPrusaのサイトにupしました。よろしければご利用ください。