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Silent Night
神聖?なクリスマスイヴにいつも通りに帰宅すると、見たことのある箱が玄関に置いてあった。
誰もが知っているガーファの箱である。
店舗で購入するより安く手に入るしポイントも付くし、何より昔みたいに欲しいものを求めて、必要なモノを探しに、ぐるぐると回っても見つかるとも限らない、そんな時間を使う必要は減って、ことさら便利でよく利用させていただく。
チラ見する。
あれ?なんか頼んでたっけ?
思い出せないけどたぶん箱を開けたらアアとなるのだろう。
今までもそういうことはよくあった。
明快に何を注文したのかを忘れているのだ。
ホント反省しなくてはいけないよな。
とはいえやっぱり何かしらうっすらとは覚えているもんだ。
しかし今回は本当に全く思い出せず、もしや朦朧したのではと小脳を案じた。
玄関に置いてある、たしかにこちら宛てに届いている箱を部屋に持ち入れ、しばらくして開けてみた。
え??何これ??
中に入っていたのは、〇〇堂の超高級洗顔料だった。
何でも絶対ということはないのだ、と誰かは言うけれど、これは絶対に注文していない品モノであった。
これって送りつけってやつ?
さらに厭な予感が増してきた。
パスワードを入れて確認する。
昔からくじというくじにハズレ続けてきた人生なのに、こんなんだけは見事に当たってクレジットで引き落とされていた。
いつ?どこから?全く分からない。
もう一度差し出し人、住所、諸々を確認する。
当然に覚えはない。
よく見ると約5年くらい前に使用していた携帯番号が記載されている。
謎だ。全く分からない。
変なサイトで買い物をしたこともなくこれが逆に意味の分からない不気味さだ。
そして何より気持ちが悪いのは、高齢の母親とのふたり暮らしである身の住宅が漏洩されている事実である。
自分には関係のないことだと信じ切っていたせいか、こういう時の対処法がパッと思いつかない。
近くにアタマのキレる人がいれば、パッパッパッと解決してくれるのだろうが、そうもいかない。
調べてみたら、188の消費者ホットラインというものがあるらしい。
躊躇なく電話をしてどうすれば良いかを聞いてみた。
慣れた声をしたおば様が色々と教えてくれた。
送り主は誰もが知っているGAFAからで本当にそこから送られてきたかの確認、クレジットカードの一時停止と再発行、送られてきた商品を送り返したり記載されている電話番号にかけてあれこれを言ったりするのはNGとのこと。
送り返すと商品を誤送してしまったので返品せよとくるらしい。
あとは続くようなら警察にとのこと。
こちらは運良く家のすぐに交番がある。
いっこいっこの解決に通話料も手間も時間もかかって腹がたってくる。
本来ならやらなくて良いものをやらなくはならない行為に意味があるのか?
予想通り、GAFAとは関係のないところだと判明した。
深追いはせず、ひと通り手続きをして少しホッとする。
自分はまだ死にたくはないのだなとそんなことを思ったりする。
しかしさらに次の日もその次の日もめちゃくちゃ精巧なクレジットカード会社からの偽物メールがきて思わずクリックしそうになる。
メールアドレスを変更したいが思い入れもあり、こんなことで変えたくない気持ちだ。
もはや自分で検索したサイト以外は疑心を持った方が良いと思う。
本物ももしかして偽かもと思う自分がやっぱりいて悲しくなる。
いつからか紙幣や硬貨を使うことはほぼなくなってクレジットかPAY払いに慣れきっていた。
いまさら新紙幣?ってと思っていた。
世の中には悪人が堂々と隠れている。
先日知り合いと話した。
「騙した金で高級な食事して美味しいんかな?」
「たぶん美味しいと思えるヤツがそういうことをするんちゃう」
全く分からないけれどそうなら、一番の悲劇は食べられる命だよな。
この際、紙幣硬貨払いに戻るかと一瞬考えたけれどやっぱりムリかもしれない。
今日もまた薄気味わるいメールが届いて気持ちが萎える。
きつい言い回しだが、不良品は取り除かなくてはならない。
超高級洗顔料ホント捨てたいわ。
noteをしている人に悪人は少ない気がする。
だからnoteは続けたい。
みなさんも気の付けようないけど気をつけてください!
「では良きお正月をお迎えください」と書きかけて、当方インフルエンザの罹患が判明す。
去年も同じ時期にかかったから気をつけていたのに。
全身の毛穴という毛穴が痛すぎてつらい。
こんな時期だから病院も空いてないしさ。
寝正月かあ。
来年もどうぞよろしくおねがいします。