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歳を取るのは悪くない

習うは簡単、教えるは困難

こんな言葉を聞いたことがある



いけばなを教えるようになって
かれこれ10年以上経った

最初のころは教えることの難しさ
習い事である故の問題も山積みにあった

このころは
出稽古でげいこ』といって
習う方のところへお邪魔して教える
というスタイルを取っていた

稽古が終わるとへとへと

そしてどういった訳かどこも
バスと電車を乗り継がなければいけなくて
帰りのバス、電車の乗り継ぎはしんどかった


お弟子さんもいろいろな方がいて
上手く教えることができず
自分にがっかりすることも多かった

なかなか言うことを聞いてくれないお弟子さんに
「いいーーーっっ」ってなることも多かった

しっかりきちんと教えなければと
気持ちを張り続けてた

そんなこんなだけど
止める、という選択肢はなかった

しんどくても辛くても
絶望的な思いをしても
なんでか細々と続けていた


ちょっと前、いけばな友達に
「よく教えてるよね」と言われた

彼ら彼女たちは
いけることはできるけれど
教える、という選択肢は皆無だという

教えることの難しさを知っているのだ

「でもね~いろんなお弟子さんがいて楽しいよ
 いちいちひと枝、一枚葉を切る前に
 こちらを見て顔色うかがう人もいれば
 ぜんぜん説明聞かないで
 ジャンジャン切っていけてくから
 ちょちょちょちょってなる人もいたり」

そう説明すると

「それはなんだか楽しそう」


歳を取るということは
経験が増えるということでもある

きちんと理解させる
独りでいけばなができるようになってもらう

やっぱりそれが目標ではあるけれど

ま、聞かなきゃそれはそれ
今日理解できてなくてもそのうちわかるだろう

そう思えるようになった

そしてそうやっていても
確実に上達することも実感した

そしたら稽古することに
余裕が出てきた
ゆとりが出てきた


そして思う

やっぱり教えることが好きだな


全力で、けど力まずに稽古してるのだ



いけばな教室 西宮市
へなうさ工房:甲子園球場そば
090-8214-8739
8739sshuho(@)gmail.com
HP








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