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虫喰いは虫喰いのままで


常にぬぼーと生きてて
慌てることが多い人生です

福田平八郎展
ギリギリセーフで行ってきました

さざなみ
代表作ですね

圧倒されました

筆の運びを確認しながら
「右利きだったのかな?左利きだったのかな?」
分からなかったです


こういった美術展は音声ガイドがつきもので
必ず借りるようにしています

作者や作品のバックグラウンドがわかると
作品との向き合い方がやっぱり違う

よく
自分の感性だけを信じて見ればいいのダ

なんてカッチョいいこと聞くけど
深く作品と向き合いたければ
解説は必要と思います

今回も音声ガイドで興味深いお話がありました

平八郎さんが美術大学の卒業制作で悩み
担当教授に相談したときのこと

相談された中井宗太郎先生の言葉

絵画は客観的な見方と主観的な態度がある

例えば椿
虫喰いは虫喰いでそのまま丹念に写生する

もしくは
椿として一番いい形を見抜いて
それを基準に写生する

この2つのやり方のどちらを君が取るか
丹念な写生を描く方から入った方がよい

中井宗太郎


なんでもそうだなぁと思います

わたしはいけばなを教えてます

あるお弟子さんは
「わたしはとてもしっかり植物を見てます
 だから習わなくても大丈夫」
と豪語してました

けど稽古をはじめて
「この植物にはこういう表情も
 ああいう表情もさらにこんな表情もありますよね」
と実際に植物を前に説明すると

「ほんまや、ぜんぜん気づかなかった」


見てるようで見てない
というより
見方を知らないんですよね

これはなかなか習わないと分からない

わかっていないことがわかっていない


福田平八郎さんの絵は初期は
いろんな表現を模索していて
断固とした精密、丹念な写生を基にした作品
そこからどんどん発展していく

指導者のことばを素直に受け入れて
最後まで真摯に誠実に絵画と向き合っていた

それがはっきりと伝わってきました


アドバイスは素直に受け止める
指導するときには誠実に

改めて心に留めることができました

頑張って行ってよかったです




いけばな教室 西宮市
へなうさ工房:甲子園球場そば
090-8214-8739
8739sshuho(@)gmail.com

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