めんどくさっ
植物をいけるときって
花屋さんから買ってきたものを
そのままぐさー、と挿してはいけない
しつこいけど
『手入れ』しないと締まりのないことになる
実が白いけどムラサキシキブ
シロシキブとも呼ばれてるようだ
花屋ですでにこの状態だった
いや、もっと葉がしなしなで元気がなかった
こういう状態を
『水が下がってる』という
植物っていろんな性質を持ってる
このムラサキシキブは
いけばな用語でいえば『葉の水が下がりやすい』
水を吸う力が弱いのだ
なのでこのまま使うと
更に葉がしなしな、枯れてカリカリになっちゃう
なので葉は外していけるとよい
この状態でいけるとだらしないので
葉を全部丁寧に取りますよ、と
入門したてのお弟子さんにお話したら
おもいっきし顔に
「めんどくせー」
と書かれちゃった
ま、初心者あるあるだ
「お手伝いしますから頑張りましょう」と
励まし一緒に葉を取る
「こういうお手入れは
お友達が来るときにやればいい
展覧会でやればいいじゃないですよ
普段からやってないと
手が作業を覚えてないからうまくできないし
時間がどれくらいかかるかわからないから
いける時間の逆算ができないでしょ
稽古でやってナンボですよ」
と教えながら手を動かす
葉を取ると
チャームポイントの白いツブツブも
くっきりはっきり見えるし
元気いっぱいに見えるよね
並べてみるよ
葉がない方が植物の特徴がはっきり見えるね
普段お弟子さんの作品は公開しないんだけど
キリリ毅然、カッチョええでしょ
アノしなしなの葉でいけてたら、って
想像してみてね
俄然いいのが分かるよね
「手入れめんどくさいって思ったけど
ちゃんとやってよかったです
かっこいーすてきぃ」とお弟子さん
ココロの中で
「んだべ」とふんぞり返る瞬間なのだ
植物の特性が分かってなければ
ムラサキシキブを買ったとしても
翌日には
「葉がカリカリに枯れた」って
捨てちゃうでしょ
扱いを知っていれば
一週間も10日も楽しむことができる
いけばなってこういうことも習うのだよ、チミ
おわかりか?
いけばな教室 西宮市
へなうさ工房:甲子園球場そば
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